歩行時の3つの局面

ここまでは足の働きについて説明をしてきました。ここからは歩行というプロセスにおいて、その足の働きがどのように実現されるかをご説明します。

人の歩行は3つの局面に分けることができます。

  1. 踵(かかと)が地面につく
  2. 足の裏が地面につく
  3. つま先が地面から離れる

この 3 つの動作中に「足」と「脚」は前段でお話しした大切な役割を果たしています。

踵が地面についてから足の裏全体が着地するまで

右の「足」と「脚」を例に説明します。

踵周りの骨格が内側に倒れ、土踏まずは低くなります。28個の「足」の骨が広がっていく”たわみ”を利用して着地の衝撃を吸収します。結果としては、「足」の接地面積を大きくなります。その時「脚」は内側、すなわち、膝を内側にまわすように動きます。これは、「足の働き:柔らかい足と硬い足」でご説明した「柔らかい足」です。

足の裏が着地してからつまさきが地面から離れるまで

左の「足」が右の「足」を追い越していくと、右の「脚」が外側、すなわち、膝を外側にまわすよう動きます。すると「脚」の動きに反応し右「足」のかかと周りの骨格は起き上がり、土踏まずは高くなります。28個の「足」の骨はしっかりと組み合い、効率よく前に進むための力を生み出し、体を前に進ませることがきるのです。これは、「足の働き:柔らかい足と硬い足」でご説明した「硬い足」です。

足の動きを左右する要因:足の関節の動き・骨配列

歩くときに足が地面に着いている時間はほんの一瞬です。その限られた時間の中で、足はタイミングよくその形を変化させることで、地面からの衝撃を吸収し、また、地面からの力を前に進む力に変換するという、という役割をこなしているのです。

左:アーチが適切に崩れることにより、着地に際して足に加わる衝撃を吸収。右:アーチが適切に形成され、足の骨がしっかりと組み合うことで地面からの力を効率的に伝えることが出来る足の状態となる。

このように「足」と「脚」が連動して動くことにより、衝撃による怪我のリスクを軽減しながら、前に進むためのエネルギーを効率的に生成することができるのです。

このような望ましい「足」と「脚」の動きができるかは、足の関節が適切に動くことができるか、骨配列が適切に整っているか、等の要因が関係してます。