接地している足の3つのフェーズ
ここまでは足の働きについて説明をしてきました。ここからは歩行というプロセスにおいて、その足の働きがどのように実現されるかをご説明します。
人が歩くことを考えた場合には、まず、足が接地している局面、足が宙に浮いている局面に分けることが出来ます。前者は立脚相、後者は遊脚相と言います。
時間的な割合で言うと、立脚相は62%、遊脚相は38%となると米国足病医学の下肢バイオメカニクス理論では言われています。
更に立脚相は大きく3つの局面に分けることができます。
- かかとが地面につく
- 足の裏が地面につく
- つま先が地面から離れる
この 3 つの動作中に「足」と「脚」は前段で説明したした大切な役割を果たしています。
かかとが地面についてから足の裏全体が着地するまで
右の「足」と「脚」を例に説明します。
かかと周りの骨格が内側に倒れ、土踏まずは低くなります。28個の「足」の骨が広がっていく”たわみ”を利用して着地の衝撃を吸収します。結果としては、「足」の接地面積を大きくなります。その時「脚」は内側、すなわち、膝を内側にまわすように動きます。
これは、「足の働き:柔らかい足と硬い足」でご説明した「柔らかい足」です。
足が接地している時間を100%とすると、足がこの「柔らかい足」でいる時間帯は10-18%と言われています。
足の裏が着地してからつまさきが地面から離れるまで
左の「足」が右の「足」を追い越していくと、右の「脚」が外側、すなわち、膝を外側にまわすよう動きます。すると「脚」の動きに反応し右「足」のかかと周りの骨格は起き上がり、土踏まずは高くなります。28個の「足」の骨はしっかりと組み合い、効率よく前に進むための力を生み出し、体を前に進ませることがきるのです。
これは、「足の働き:柔らかい足と硬い足」でご説明した「硬い足」です。
足が接地している時間を100%とすると、足がこの「硬い足」でいる時間帯は90-82%と言われています。
足の動きを左右する要因:足の関節の動き・骨配列
歩くときに足が地面に着いている時間はほんの一瞬です。朝ラン時に確認してみたところ、歩いていて1秒弱というのが大雑把な感覚でした。その限られた時間の中で、足はタイミングよくその形を変化させることで、地面からの衝撃を吸収し、また、地面からの力を前に進む力に変換するという、という役割をこなしているのです。
左:アーチが適切に崩れることにより、着地に際して足に加わる衝撃を吸収。右:アーチが適切に形成され、足の骨がしっかりと組み合うことで地面からの力を効率的に伝えることが出来る足の状態となる。
このように「足」と「脚」が連動して動くことにより、衝撃による怪我のリスクを軽減しながら、前に進むためのエネルギーを効率的に生成することができるのです。
このような望ましい「足」と「脚」の動きができるかは、足の関節が適切に動くことができるか、骨配列が適切に整っているか、等の要因が関係してます。
NWPL社のファンクショナルインソールやファンクショナルオーソティックス®は、ここで述べたような望ましい「足」と「脚」の動きの実現をサポートすることを企図して、開発・設計・製造されています。
足や身体の不具合にお悩みの方、運動のパフォーマンス向上を実現されたい方、NWPL社のファンクショナルインソールおよびファンクショナルオーソティックス®のことを熟知した足の専門家・専門スタッフにお気軽にご相談ください。
NWPL社のファンクショナルオーソティックス®やファンクショナルインソールが目指すところは、過剰回内(オーバープロネーション)などのように足のアライメントが崩れている状態を是正することにより、足部に生じる痛みや不具合のバイオメカニクスの観点からの誘因となる動きを制御することにあります。
他方、足部に生じる痛みや不具合は様々な要因が絡み合って生じています。例を挙げると、靴、地面の状況、運動量、体重、運動に関する技術、体外から体にかかる力、筋力のバランス、柔軟性の欠如などです。結果として、これらを原因として連鎖的に生じる足部以外の他の身体の部位の痛みや不具合も同様に複合的な要因が複雑に絡み合って生じることとなります。
よって、NWPL社のファンクショナルオーソティックス®やファンクショナルインソールがその効果を発揮するためには、それぞれの不具合や痛み、もしくはパフォーマンスの向上を阻害している要因の発生原因を正しく把握することが最も重要なのです。
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