足指の付け根の痛みといっても、その症状はさまざまです。代表的な症状とその原因、あわせて、痛みが起こりやすくなる環境をご紹介します。

親指の付け根の痛み

靴との接触による痛み、関節痛の痛み、腱が引っ張られる痛み・・・外反母趾(がいはんぼし)

外反母趾は親指の付け根の部分が外側に突出する症状です。靴の壁と指の出っ張りが当たることによる痛みや、指の骨どうしの関節が噛み合わなくなることによる関節痛の痛み、筋腱の痛みなど、様々な痛みが発生する可能性があります。
こちらのページでくわしく解説しています。

体重がかかることによる痛み…種子骨炎(しゅしこつえん)

種子骨(しゅしこつ)とは親指付け根にある母趾球(ぼしきゅう)に付いている、二つの豆粒のような軟骨のことです。歩いているときなど、この種子骨の周りに負荷がかかり続けた場合にまわりの組織が炎症を起こし痛みを発症します。

種子骨炎になりやすい環境

  • 親指の付け根に反復的に負荷がかかる、長時間の立ち仕事をしている  例:ハイヒールを履いた立ち仕事など
  • スポーツやランニングにおいて、つま先で接地する機会が多い
  • 硬い路面の上での、激しい運動を繰り返す

上記のような環境において発症しやすいといわれています。
特に、踵(かかと)周りの骨格が崩れる(オーバープロネーション)足は、歩くたびに親指の付け根の骨が過剰に横に広がってしまいます。その骨の先端である母趾球が床に強くこすりつけられることで種子骨周りに集中的に負荷がかります。この現象が一歩ごと、一日に何千回と繰り返し起こることで、やがて種子骨周りが傷ついて炎症を起こし、痛みだします。

人差し指・中指の付け根の痛み

蹴り出しのときに起こる突き上げるような痛み・・・中足骨頭痛(ちゅうそくこっとうつう)

歩いているときの蹴りだしの際、特に足の人差し指・中指の付け根に突き上げるような痛みを感じます。

中足骨頭痛になりやすい足のタイプ

  • 踵(かかと)周りの骨格が崩れている足(オーバープロネーション)
    歩行などで足に負荷がかかったとき、体重を支える役割の親指の付け根と小指の付け根が左右に広がってしまうため(開帳足)、真ん中にある人差し指・中指の付け根は床に押し付けられてしまいます。支えなくてもいい重さを歩くたびに繰り返し、繰り返し受け止めなくてはいけません。何度も床に打ち付けられることで痛みがおきます。
  • 足が硬く、土踏まずが高い足
    このような足は指のそりかえりがおきやすく、体重がかかると、柔軟性がないことに合わせて指の付け根が突き出すような状態となり、日常生活の反復的な負荷がかかることで痛みを発症するともいわれています。

中指と薬指の付け根の痛み

モートン神経腫(もーとんしんけいしゅ)

主に足の中指と薬指の付け根の間におきる症状でピリピリするような痛みが特徴です。踵(かかと)周りの骨格が崩れる(オーバープロネーション)足に起こることが多く、つま先が潰れてしまっていることで指の付け根の骨の間にある神経にストレスがかかっていることが原因といわれています。 

小指の付け根の痛み

内反小趾(ないはんしょうし)

内反小趾は小指の付け根が腫れて痛くなる症状です。外反母趾同様「踵(かかと)周り の骨格が崩れる」ことで引き起こされます。症状の詳細と原因は こちらで詳しく解説します。

その他・・・加齢や病気による痛み

親指の付け根も含め、指の付け根部分にはもともと衝撃を吸収する為の脂肪体があります。(土踏まずを除いたかかと~足裏の外側~指の付け根にかけてつまむように触ってみるとふわふわと弾力がありますね。それが脂肪体です。)しかし、加齢や糖尿病などで脂肪体自体が薄くなってしまい、骨が直接皮膚に圧迫を加えることで痛みが出る場合もあります。 その他、痛風やリュウマチなどが原因の場合もありますので、心当たりのある方はまずは専門医に相談してみましょう。

まとめ

足指の付け根の痛み、症状はさまざまです。代表的なものを以下にまとめます。

  • 親指の付け根 外反母趾(がいはんぼし)・・・靴ずれ・関節痛・筋腱など、さまざまな痛みが生じる
  • 親指の付け根 種子骨炎(しゅしこつえん)・・・ 母趾球に体重がかかることで痛みが生じる
  • 人差し指・中指の付け根 中足骨頭痛(ちゅうそくこっとうつう)・・・蹴りだしたときに痛みが生じる
  • 中指と薬指の間の付け根 モートン神経腫・・・指と指の間(付け根)がピリピリと痛む。
  • 小指の付け根 内反小趾(ないはんしょうし)・・・出っ張った小指の付け根と靴が当たることで痛みが生じる
  • 加齢や病気による痛み・・・足の付け根の脂肪体が薄くなり、骨が直接皮膚に圧迫を加えることで痛みが生じる