足にいい靴はどの靴ですか?
多くの方からご質問いただくのは、「足の動きはよく分かりました。それを踏まえて、足にいい靴はどの靴ですか?」という内容です。いろいろな観点があり、その方の足の状況等にも依存するので絶対的に「良い靴」というのは存在しないと思います。
他方、アメリカ足病医学の下肢バイオメカニクス理論に基づいて設計されたNWPL社のファンクショナルオーソティックスやファンクショナルインソールとの相性がいい靴というのはご提案が可能です。もちろん、アメリカ足病医学の下肢バイオメカニクス理論に基づいたNWPL社のプロダクトは「足の動きを最適化する」ことを目的としているため、私たちの観点からは「足にいい靴」とも言えると思います。
前提条件を明示した上で、NWPL社のファンクショナルオーソティックスおよびファンクショナルインソールとの相性がいい靴という観点で、足に良い靴というのは以下の3つの要件を満たしている靴です、とご提案を致します。
- ヒールカウンター(かかとの部分)がしっかりとしている
- ねじれに強い
- 足の指の付け根のところで曲がる。言い換えると靴全体がぐにゃーっと曲がらない
1.ヒールカウンターがしっかりとしている
詳細は、「NWPL社のファンクショナル・オーソティックス/インソールの5つの特徴」でご説明致しますが、NWPL社のファンクショナルオーソティックスやファンクショナルインソールが足の動きを適正化するために有している特徴のひとつが、硬くて(かつ薄くて)深いヒールカップにあります。この硬くて(かつ薄い)深いヒールカップがかかとの安定性をもたらして、前述のオーバープロネーション(過剰回内)の状態に足が陥ることを回避するためのサポートをいたします。
もちろん、NWPL社のファンクショナルオーソティックスやファンクショナルインソール単独でご提供できるサポートには限界があります。靴との相性もとても重要です。この硬くて深いヒールカップで踵を包み込むことによるサポートを適正なものにするためには、靴のヒールカウンター(靴のかかと部分)がしっかりしていることが大事です。ヒールカウンターがしっかりしていることによって、NWPL社のファンクショナルオーソティックスおよびファンクショナルインソールが提供するかかとの動きを安定化させるサポート機能をより強固なものにするのです。
2.ねじれに強い
NWPL社のファンクショナルオーソティックスやファンクショナルインソールが足の動きを最適化するという観点で有している重要なサポート機能のひとつが、歩行や走行といった動きの中で、足が適切な範囲でゆらぐことができるようにするというものがあります。「NWPL社のファンクショナル・オーソティックス/インソールの5つの特徴」に詳細な解説がありますが、「足の働き:柔らかい足と硬い足」にも関連するトピックスの記載があります。
ここでは簡単なご説明となりますが、NWPL社のファンクショナルオーソティックスやファンクショナルインソールは、オーバープロネーション(過剰回内)の足に対して、いわゆる土踏まずを持ち上げることによってアーチを形成しようとする考えとは明確に一線を画しており、足の動きの中で必要なタイミングでアーチが形成さえるように足が適切に揺らぐようにサポートをするのです。
豆腐の上のインソール?
この足の適切な揺らぎを実現するというサポート機能を考えたとき、靴がねじれやすいと、不具合が生じます。極端な事例でお伝えすると、豆腐の上にNWPL社のファンクショナルオーソティックスやファンクショナルインソールを置いた状況を想像してみてください。NWPL社のファンクショナルオーソティックスやファンクショナルインソールは揺らぎをサポートしようと動くのですが、土台が豆腐なのでその効果はほぼ100%減殺されてしまうでしょう。
よって、NWPL社のファンクショナルオーソティックスやファンクショナルインソールとの相性という観点からは、ねじれに強いというのはとても重要な要素となるのです。
3.足の指の付け根で曲がる
最後の足の指の付け根で曲がること、これは「踏み出しに影響する関節:第1MP関節」でお伝えをした足の動きの総決算である第1MP関節の屈折と関係があります。この点については、全外がぐにゃーっと曲がる靴でも、足の適切な動きが妨げられるわけではありませんが、MP関節が屈曲する箇所でしっかりと曲がる靴が、この足の動きをサポートするのは言うまでもありません。
4.ご提言・ご提案
冒頭で述べた通り、足に関する理論は多岐に富んでおり、どれが絶対的に正しいということは言うことはできないと思います。また、運動理論においても同様のことが言えるでしょう。まさに百花繚乱、という状況であると言っても良いでしょう。
ここではNWPL社のファンクショナルオーソティックスやファンクショナルインソールが依拠しているアメリカ足病医学の下肢バイオメカニクス理論に照らして、NWPL社のファンクショナルオーソティックスやファンクショナルインソールと相性のいいという観点から、「足にやさしい靴」についてご説明をいたしました。
どんな靴が自分の足にあっているんだろう?、そもそもNWPL社のファンクショナルオーソティックスやファンクショナルインソールってどんなものなのか?、自分の足にとってどんな意味買いあるのか?といったご質問は、NWPL社のファンクショナルオーソティックスやファンクショナルインソールに関する知見を有している足の専門家・専門スタッフが常駐する病院・施設・店舗へお気軽にお問い合わせください。皆様おひとりおひとりの状況や疑問を丁寧にお伺いして、最適なご提案をいたします。
NWPL社のファンクショナルオーソティックス®やファンクショナルインソールが目指すところは、過剰回内(オーバープロネーション)などのように足のアライメントが崩れている状態を是正することにより、足部に生じる痛みや不具合のバイオメカニクスの観点からの誘因となる動きを制御することにあります。
他方、足部に生じる痛みや不具合は様々な要因が絡み合って生じています。例を挙げると、靴、地面の状況、運動量、体重、運動に関する技術、体外から体にかかる力、筋力のバランス、柔軟性の欠如などです。結果として、これらを原因として連鎖的に生じる足部以外の他の身体の部位の痛みや不具合も同様に複合的な要因が複雑に絡み合って生じることとなります。
よって、NWPL社のファンクショナルオーソティックス®やファンクショナルインソールがその効果を発揮するためには、それぞれの不具合や痛み、もしくはパフォーマンスの向上を阻害している要因の発生原因を正しく把握することが最も重要なのです。
「痛みのない生活」、「健康な生活」、「美しく生きる」、そして、「運動を楽しむ」を実現されたい方は、是非NWPL社認定の足の専門家にご相談ください。皆様のお話をお伺いして一人ひとりの状況にあった最適なご提案を致します。
編集後記:
この観点に立てば、NWPL社のファンクショナルオーソティックスやファンクショナルインソールを入れるという前提に立てば、革靴は相性のいい靴、と言えると思います。実際、革靴に入れると夕方に感じる足の疲れが格段に軽減されます。
謝辞:
本日のランニング中に、ランニングシューズってどんなシューズがいいんですか?というお問い合わせをいただいたお客様、本記事を書くきっかけを与えてくださりありがとうございました。今後とも皆様のご期待にお応えできる情報発信を行ってい参ります。乞うご期待!