
脊柱管狭窄症による脚の痛みとしびれが消えて毎日が快適!

「元気に歳を取るのが目標」と言う桐村律子さん。毎朝フィットネスクラブに通い、軽い筋トレと有酸素運動を30分行うのが習慣なのだとか。その成果はピンと伸びた背筋、颯爽と歩く姿、はつらつとした表情とチャーミングな話し方、すべてに現れている。そんな桐村さんが脊柱管狭窄症で左脚の痛みやしびれ、座骨神経痛に悩まされる日が来るなんて、予想だにしていなかったはず。
桐村さん「通い始めて4年目になるフィットネスクラブに、体幹部を鍛える振動マシンがあるんです。ヘルスメーターのような器具に乗って振動を受けながら立っていることで鍛えられてお手軽。
せっかくだからと思って強度を上げてマシンに乗っていたらその日を境に、急にお尻の付け根から膝裏あたりに痛みが走って。慌てて整形外科と総合病院内の外科に行ってレントゲンをとってもらうと脊柱管狭窄症と診断。しかも発症してしまっているので治療で完治するのは難しいという話だったんです。もう絶望しました……。
それから整骨院をインターネットで探しました。三日月整骨院に来てみようと思ったのは、ウェブサイトに、先生の施術に対する思いが詳しく書かれていたこと、先生ご自身がスポーツをされていて自分の気持ちを分かってくれると思ったこと、ボキボキする施術ではなくて身体に負担がかからない施術であるということが表現されていたからです」
町田先生「脊柱管狭窄症は、背骨の中の神経の通り道「脊柱管」が狭くなり、中を通る神経が圧迫されてしびれや痛みが生じる病気です。ただ脊柱管のある背骨周りに症状が出るのではなく、そこを通る神経が支配する部位に痛みやしびれといった症状が出るので、桐村さんの場合はそれが左の下肢だったのです。しかも脊柱管が狭くなり始めて、2,3年かけて症状が出ますので、フィットネスクラブでのマシンでの運動が引き金となったのだと思います」
桐村さん「せっかく健康でいるためにコツコツ運動をしてきたのにショックでしたね……。台所に5分と立っていられない、買い物へ行っても車いすがほしくなるくらいで、なにかの支えがないと長時間、立ったり歩いたりできませんでした。「このまま車いすの生活になるなんていやだわ」、と落ち込みました」
町田先生「左のお尻から膝裏が痛いということだったので、神経伝達がいいか悪いかを見るためにどれくらい脚を上げられるかを診ました。すると左脚は神経の伝達が悪くてひっかかる感じがしたのです。
ただ、狭くなった骨と骨の間の圧迫を取り除くのは、手術でしかできませんが、それは桐村さんが望んでいませんでした。
そこで、発想の転換をして、背骨を外から圧迫するものを取り除くという施術で改善できないかと考えました。つまり、骨の狭窄そのものへのアプローチではなく、骨の狭窄をさらに助長してしまっている筋膜などの膜組織を緩めることで神経伝達をスムーズにしようと思いました」
桐村さん「私は痛いのをなんとかしてほしいと思ったので、実はその方法は、手術以外であれば何でもよくて……。今さら聞けないけれど、どんな施術なのか詳しくはわからないんです(笑)。
でも不思議で、先生に施術をしてもらうと本当に気持ちがよくて痛みが和らぐんです。施術方法や効果はもちろん、先生の優しいお人柄やここのアットホームな雰囲気も好きなんです」
町田先生「では今更ながらですが、桐村さんの背骨の状態と施術方法を説明しますね(笑)。
まず背骨は左にねじれた状態でした。そうすると左側の骨と骨の間が狭くなり、その部分は筋力などが弱くなるんですよね。するとそれを守ろうとして筋膜などの結合組織が硬くなり、それが狭窄している部分を圧迫するため、神経伝達がさらに悪くなります。
そこでバイニーアプローチという施術法を使って硬くなった結合組織をほぐしました。すると神経伝達が改善し、痛みが軽減するという施術方法です」


左脚のしびれや痛み以外に、平地でつまずくことが多いことが気になっていた桐村さん。これは脊柱管狭窄症との関連はあるのだろうか。
桐村さん「実は足が内側にねじれてしまう内反足が昔から気になっていました。するとバランスをとろうとして膝が外に開いてO脚になるでしょ。脚の内側の力が弱いから、どんどんO脚度合いが強くなって、おさるさんみたいな脚になるのはいやだな……って思っていたんです」
町田先生「歩き方や足元を診てみると、足の後足部が不安定だということがわかりました。かかと部分がぐらぐらして不安定だとどうしてもアーチがつぶれてしまって、土踏まずが地面についてしまうんですねよね。
すると、土踏まず部分に通っている神経を踏みつけて神経を下に引っ張ってしまっている状態になります。脊柱管狭窄症によって神経伝達が悪くなっているのに追い打ちをかけるように、足元の不安定さも神経伝達を悪くし、痛みやしびれの原因になっていたのです。
さらに歩くときに脳は足を上げて踏み出してと指令を出しているに、神経の圧迫によって、体はその指令を正確に受け取れなくなっていたんです。
このちぐはぐによって予期せぬつまずきにつながっていたと考えられます。これは施術ではなんともならないと思い、初診の段階で医療用のインソールである『Northwest Superglass®』を提案しました」
桐村さん「実はインソールって今までに使ったこともあったのですが、なかなか自分が思っていたような結果にはなりませんでした。でも『Northwest Superglass®』を装着したときは、今までの感覚とは全然違ったのです。それまでは足がぐらぐらする感じがしたのですが、ビタッと安定したという感じがとても新鮮でした」
町田先生「多くのインソールは下がってしまうアーチそのものを持ち上げるという発想で作られています。しかし『Northwest Superglass®』は、そのようなアーチサポート系のインソールとは発想が全く異なるために、装着した感覚が違ったのだと思います。
『Northwest Superglass®』はアーチより少し後ろの載距突起という部分をサポートすることで、歩く、立つといった動きのなかでアーチを自分で作れるように足の動きを適切に誘導します。それによって桐村さんは後足部のぐらつきが減り、ビタッと安定した感覚を得られたのだと思います。
土踏まずを持ち上げるようなサポートでは、逆に腹圧が低下し、このような感覚を得ることはできません」
桐村さん「『Northwest Superglass®』を使い始めたころは、慣れるために家の中でも使っていました。買ったばかりのスポーツシューズがあったので、そこに入れていましたね。すると台所仕事していても全然痛くなりませんでした」


背骨のねじれと足元の不安定さによる神経の圧迫によって、左脚に痛みとしびれを発症した桐村さん。足元の不安定さは『Northwest Superglass®』でケア。ではそもそも背骨のねじれは何が原因で、どのような施術をしたのだろうか。
町田先生「背骨にねじれがある患者様は、どなたも原因は首にあると私は考えています。というのは、体のなかで唯一、なにかに接しているのが足ですが、その足元からどんな感覚が入るかによって、首を起点に姿勢を決めるという能力が人間には備わっているからです。
桐村さんの場合は左の足元がゆるい、するとそれを脳幹が感知して体の左側の筋肉の働きが悪くなります。そしてバランスを崩して左にねじれます。
脳幹とは中枢神経が集まるところでちょうど首のあたりなのです。ここの膜組織を緩めることで神経伝達がよくなり、左右のバランスが整ってきます」
桐村さん「町田先生の施術が本当に気持ちいいんです。思わず眠くなってしまうくらい。いつも首のあたりをゆらゆらしているのは何をしているんだろう……と思っていましたが、神経伝達をよくするためだったんですね。
痛みが出始めたころは週に2,3回通って施術を受けていました。そのおかげで1か月くらいすると痛みやしびれはなくなり、フィットネスクラブに復帰できました」

桐村さん「整形外科で脊柱管狭窄症と診断されて、できる治療は限られているといわれたときはショックでしたね。せっかくコツコツと体のメンテナンスをし、健康でいられるようにフィットネスクラブに通っていたのに。
そんなときに町田先生の施術と『Northwest Superglass®』に出会うことができて、本当にラッキーでした。今では痛みやしびれもないし、気になっていた内反足もずいぶん解消しました。いくつになっても元気で颯爽と歩いている自分を想像できるのはとても嬉しいです」
撮影/シラタニタカシ、取材・文/峯澤美絵
お話をお伺いした方

町田結希(まちだゆうき)さん
柔道整復師、バイニーアプローチ本コース修了。三日月整骨院の院長。整形外科や介護施設、数多くのスポーツの現場でのトレーナー経験を経て2017年現職に。小学2年生から競技としてスキーをはじめ、現在も京都府代表としてクロスカントリースキーで国体に出場。趣味はトレイルランニング、華道、料理と守備範囲が広い。アロマセラピーにも精通している。
(ミカヅキセイコツイン)
院長: 町田 結希
〒610-0334 京都府京田辺市田辺中央3丁目3-10 シークビル1階
HP:https://mikazuki-seikotsu.com/
TEL: 0774-51-6957
三日月整骨院における施術の一環として用いられているNWPL社のNorthwest Superglass®

主に病院や治療院において、治療や施術のために処方される医療用のファンクショナルオーソティックス®(足の動きを最適化するための医療用足底挿板)。
NWPL社の製品におけるフラッグシップモデルであり、技術革新をリードしています。
お一人おひとりの足の特徴を把握した上で、独自のデバイスであるSmart Cast®システムをもちいて足型を採型、製作する完全フルオーダーメイド。世界にたったひとつの医療水準のサポート力を有するインソールがあなたのお手元に届きます。
足の症状に対応するために、スタンダードなものから、例えば、後脛骨筋腱機能不全症や扁平足変形といった症状に対応する特殊形状のもの、靴の種類への対応という観点からはハイヒールにも対応しています。
Our Story:若き施術家の挑戦。より多くの人の「痛みのない生活」の実現のために 第6回(肘痛・踵の痛み、膝痛、外反母趾)
長男は肘・かかとの痛み、長女は膝痛が改善。
母親は長年悩まされていた外反母趾による痛みから解放。
家族みんなが楽しくスポーツに打ち込める。町田先生は我が家のホームドクター

家族3人がそれぞれ大好きなスポーツによって、それぞれの部位に痛みを発症してしまった市場家。中学2年生の長男大馳(だいち)君は肘とかかとの痛み、お母様の純子さんは外反母趾と足部の痛み、小学6年生の長女史栞(しおり)ちゃんはオスグッド・シュラッター病による膝の痛み。三者三様に痛みを抱えて頼ったのが京都府京田辺市に拠点を構える三日月整骨院の町田先生だった。
純子さん「はじめに三日月整骨院にお世話になったのは息子の大馳なんです。小学生のころから野球をしているのですが、肘が痛くなったのがきっかけで来院しました。肘の痛みが落ち着いてきたころに、次はかかとが痛いと言い出して。整形外科にも行きましたが、なかなか改善が見られなかったので町田先生に相談したのです。
次に来院したのが私で、学校の行事でバレーボールをしていたとき、軽くジャンプをしただけだったのに急に足に激痛が走り、大馳とともに先生にお世話になりました。
さらには娘も膝が痛くて……、一家、痛みのオンパレードでした(笑)」
町田先生「市場さんご家族の痛みが出た部位はそれぞれ違ったのですが、共通して言えることは、程度は違いますが、PTTDという症状の結果、後足部が不安定になっていたのです。PTTDは、日本語では、後脛骨筋腱(こうけいこつきん)機能不全症といって、ふくらはぎから土踏まずに走っていてアーチを持ち上げる働きのある後脛骨筋の機能が低下する症状です。
その機能が低下することで、足のアーチの構造が崩れて偏平足になるのです。その原因は後天的なものが多いのですが、多少は遺伝など先天的な要素もあるかもしれません」
純子さん「私の母もアーチが低くてひどい外反母趾だったので、いつか自分も……と思っていましたがこんなに早くそのタイミングが来るとは思っていませんでした。しかも血流が悪いせいか爪は凸凹してしまって、昔から足にはコンプレックスしかありませんでした。だから子どもたちの足も心配していたのです」

野球に夢中になっている大馳君が初めて肘の痛みを感じたのが小学5年生のころ。その半年後にはかかとの痛みを発症。部位が違うため、痛みの原因も全然違うものだと思うのは当然だ。ところが町田先生の見立てによると、ともに足が問題だと言う。
町田先生「まずは市場家の皆さんに共通するのですが、足を診てみると、大馳君は特に右足のアーチが下がっているのがすぐにわかりました。いわゆる過剰回内(オーバープロネーション)の状態です。かかとが内側に倒れることによってアーチが下がり、土踏まずが地面についてしまって地面からの刺激を受けてしまう。
実はこうしたアーチの崩れは腹圧が下がってしまうこととも関係があるのです。そのせいで大馳君は少し前かがみになりがちな姿勢で、胸を開くことができませんでした。こうした姿勢が影響するのが肩の可動域です。
本来であれば肩関節を十分に動かしてボールを投げるのに、肩の可動域が狭いため、それができず、肘を酷使する投球になっていました。その結果、オーバーユースにより痛みを発症しました」
大馳君「肘の痛みは、使いすぎというのはなんとなく気づいていましたが、かといって練習を休めないし、投げると痛いから練習に集中できないのがいやでした。でも先生に診てもらうと、肘の痛みはだんだん治まったのですが、その後、かかとが痛くなりました……」
町田先生「かかとの痛みも、肘と同様に、かかとが内側に倒れやすくアーチが落ちていることが原因です。それがベースランニングやダッシュなどで大きな負荷がかかるために、痛みが出てしまっていたのです。
また、大馳君の場合は、足元が不安定なせいで、体全体の平衡感覚が少しずれてしまっていたため、感覚入力をする脳幹がある首回りの筋膜などの膜組織を緩めるバイニーアプローチという施術を中心に行いました。ただし、これだけでは解決しないと思い『Northwest Superglass®』を提案したのです。
これは医療用のインソールで、大馳君のようなアーチがつぶれてしまっている足であっても、適切な足の動きになるようにサポートするものです。アーチが低い足に対して、土踏まずを持ち上げてアーチを作ろうとするインソールもありますが、『Northwest Superglass®』は足の動きの中でアーチが適切に作られるように誘導します。形を作るのではなくて、適切な動きを作るのです。かかとが過度に内側に倒れなくなることで、足が適切に動くようになり、本来のアーチの構造を動きの中で作り出すことができます。
ですので大馳君やお母様には、『大馳君の足は、自分でアーチ作り出すことができないために、筋肉や腱に負担がかかっています。道具に頼ることが有効です』と説明しました」

大馳君「先生の説明が分かりやすかったので、自分の足の状態をきちんと理解できました。靴に入れて履いたとき、安定感があり、投球もバッティングも足が踏ん張れる感覚があったし、走りやすくなりました。だから50m走もタイムが上がったんです。
今はもう全く痛みはないのですが、体のメンテナンスのために三日月整骨院に通っています」

物心ついたときにはすでに外反母趾になっていて、自分の足にコンプレックスを持ち始めていたという純子さん。中高でソフトボール部に入っていて、今でも学校の行事などでバレーやソフトボールに参加するほどアクティブで運動神経抜群。
そんな純子さんは外反母趾を気にしつつも、部活の時にはスパイクを、お出かけの時には幅の狭いパンプスなどを履いていて、多少は外反母趾の部分に痛みはあったものの、日常生活ではさほど痛みがなかったという。ところが学校行事でバレーをしていたときに、足に激痛が!その痛みに耐えられず、すがる思いで相談したのが町田先生だった。
純子さん「あまりの痛さで、靴が履けず、ずっとサンダルを履いていましたね。夏だったからよかったですが(笑)。でもこのまま靴を一生履けなかったらどうしよう……と思うほどの痛さでした」
町田さん「純子さんの足を見ただけで、本来の足の構造が破綻しているというのがすぐにわかりました。純子さんは典型的なPTTDで、しかも程度は結構深刻。結果として、大馳君と同様、足は過剰回内(オーバープロネーション)の状態でした。
アーチが落ちることで、ふくらはぎから土踏まずにまたがる後脛骨筋腱に過度な力がかかることになります。すると、後脛骨筋腱がくっついている骨のひとつである舟状骨(しゅうじょうこつ)が、その反動で過度に引っ張られることで出っ張ってきます。
そのでっぱりの正体は、舟状骨が過度に引っ張られることによって生じる余剰な骨、外脛骨(がいけいこつ)です。その外脛骨が靴にあたって痛みの原因になったのです。
舟状骨とは、アーチの頂点にある骨で、土踏まずの真ん中あたりから足の内側を甲に向かってたどっていくと、ぽこっと出た骨です。純子さんの足の痛みの引き金となったのは、バレーでのジャンプだったんだと思います。
加えて、もともとかかと周りの骨格が不安定であることによって、親指のつけ根の部分がでっぱるように解剖学的な力が働くことで、親指が変形して外反母趾を誘発しています。
つまりアーチの崩れが原因で、舟状骨のでっぱりによる足部の痛みも外反母趾も発症していたのです」

純子さん「自分でもアーチが低いことが分かっていたけれど、あくまでもこれは足の特徴であって、それがよくないことだとは思っていませんでした。でも先生のお話を聞いて、私の足、そんなことになっていたんだ……と思いました」
町田さん「重度のPTTDの方は『Northwest Superglass®』の典型的な適応者なので、すぐにお勧めしました」
純子さん「息子の大馳も『Northwest Superglass®』を作ったとはいえ、8万円という値段にやっぱり少し迷いましたね。でも、子どもたちに対してもそうなのですが、できるだけ体に必要なことにはしっかり対応しておきたいと常々思っていたので購入を決意。
出来上がってくるまで1か月かかるのですが、その間ももちろん痛みがあるからとにかく早くできてほしい!とただただ願っていました。
そして実際に履いてみると、はじめは実は少し痛かったんです。自分の足が正しい形ではないので、痛みが出たんでしょうね。でも数か月したら慣れたし、足部の痛みもなくなりました」

町田さん「当院に来られる方のなかでも外反母趾で悩まれている方が多くいます。そして「見た目は戻りますか?」とよく聞かれます。結論から言うと、見た目を完全に戻すことはできません。ただし、足の機能を正常化してアーチの崩れを正すことで痛みを取り除くことはできます」

市場家で最後に三日月整骨院にお世話になったのが野球とダンスをする長女の史栞ちゃん。小学校4年生になったころに、野球をしていたら右膝のお皿の下が痛くなり始めた。まずは整形外科に行きレントゲンを撮ってもらうとオスグッド・シュラッター病であることが判明。
町田さん「オスグッド・シュラッター病は成長期にスポーツをしている子どもがなりやすく、膝の曲げ伸ばしを繰り返すことによって膝のおさらの下あたりに痛みが出ます。史栞ちゃんの場合も、野球の守備でしゃがむ姿勢や、ダンスで飛び跳ねて着地するときに痛みが出たのは典型的な症状です。
こうした動きによって前もも(大腿四頭筋)の付着部である膝のお皿の下の脛骨粗面(けいこつそめん)という部分が引っ張られて負担がかかることによって痛みを引き起こしますが、成長とともに痛みは治まります」
史栞ちゃん「野球の守備でしゃがむ姿勢やダンスでジャンプして着地したときに痛くなりました。今までケガも痛みもなかったので、ショックでした。野球もダンスも行きたくない、塾も放課後に友達と遊びに行くのもいや、なにをやってもうまくいかないって思っちゃって……」
純子さん「こんなこと、初めてでしたね。よっぽど本人にとってはこの痛みは苦痛だったんだと思います」
町田さん「オスグッド・シュラッター病になりやすい子の傾向として、前もも(大腿四頭筋)と裏もも(ハムストリングス)の力のバランスの悪さがあります。太ももの筋肉は膝の曲げ伸ばしに大きくかかわる筋肉ですが、史栞ちゃんの場合は、膝を曲げる動きは正常ですが、膝を伸ばすときの太ももの筋肉の働きがあまりよくありませんでした。
こうした筋肉の活動を左右するのは神経の中枢の脳幹。ですから施術としては、バイニーアプローチを用いて首のまわりの膜組織を緩めて神経伝達をよくするようにしました」
純子さん「史栞も、大馳や私と同じように痛みに苦しめられるのはかわいそうだと思ったので、痛みの予防として『Northwest Superglass®』を作りたいと相談したのです」
町田さん「史栞ちゃんも、程度はひどくないけれど、かかとが内側に倒れる過剰回内(オーバープロネーション)によってアーチが崩れやすくなっていました。
その結果、土踏まずで神経を圧迫してしまうことで、膝の痛みを助長していたので、『Northwest Superglass®』は効果的だと判断しました。
神経は特に伸ばされる力に弱く、痛みを感じやすくなります。そうしたストレスを減らし、足本来の機能を取り戻して足元のアライメントを整えると、膝のアライメントも整いやすく、痛みを軽減できるのです」
史栞ちゃん「『Northwest Superglass®』を初めて靴に入れたときは、硬くて少しへんな感じがしました。でも続けて使っているうちに、動くのがだんだん楽になり、気づいたら膝の痛みは全然なくなっていました」
純子さん「けがの痛みって、痛みの苦痛だけでなく、気持ちにも大きく影響するんだなと改めて実感しましたね。だから史栞の膝の痛みがなくなって今まで通り好きな野球とダンスをしている姿を見るとほっとします」


大馳君「肘もかかとの痛みもなくなったので、野球のプレーに集中できるようになりました。監督からもフォームがよくなったと褒められ、50m走の記録も更新。野球がどんどんうまくなるような気がして楽しいです」

純子さん「一時期は靴も履けないほど痛かったけれど、今はまったく痛みがありません。子どもや私の兄弟がどこかケガをしたり、痛みが出たりしたときにはすぐに三日月整骨院へ。市場家や私の兄家族、姉と一家総出で三日月整骨院の町田先生にお世話になっています」

史栞ちゃん「膝が痛くなったときは、野球もダンスも友達と遊ぶのも全然楽しくなくて、暗い気持ちになりました。でも、今は全く痛みがないので、前みたいに野球もダンスも、学校も楽しくて仕方ないです」
撮影/シラタニタカシ、取材・文/峯澤美絵
お話をお伺いした方

町田結希(まちだゆうき)さん
柔道整復師、バイニーアプローチ本コース修了。三日月整骨院の院長。整形外科や介護施設、数多くのスポーツの現場でのトレーナー経験を経て2017年現職に。小学2年生から競技としてスキーをはじめ、現在も京都府代表としてクロスカントリースキーで国体に出場。趣味はトレイルランニング、華道、料理と守備範囲が広い。アロマセラピーにも精通している。
(ミカヅキセイコツイン)
院長: 町田 結希
〒610-0334 京都府京田辺市田辺中央3丁目3-10 シークビル1階
HP:https://mikazuki-seikotsu.com/
TEL: 0774-51-6957
三日月整骨院における施術の一環として用いられているNWPL社のNorthwest Superglass®

主に病院や治療院において、治療や施術のために処方される医療用のファンクショナルオーソティックス®(足の動きを最適化するための医療用足底挿板)。
NWPL社の製品におけるフラッグシップモデルであり、技術革新をリードしています。
お一人おひとりの足の特徴を把握した上で、独自のデバイスであるSmart Cast®システムを用いて足型を採型、製作するフルオーダーメイド。世界にたったひとつの医療水準のサポート力を有するインソールがあなたのお手元に届きます。
足の症状に対応するために、スタンダードなものから、例えば、後脛骨筋腱機能不全症や扁平足変形といった症状に対応する特殊形状のもの、靴の種類への対応という観点からはハイヒールにも対応しています。
Our Story:若き施術家の挑戦。より多くの人の「痛みのない生活」の実現のために 第7回(アキレス腱断裂の運動改善)
アキレス腱断裂でランのパフォーマンスがダウン。
『Northwest Superglass®』、施術、そしてトレーニングで
弾むように走れるようになった!

剣道をしていた時にアキレス腱を断裂し、余儀なく手術をしたという清水真也さん。手術後、固定すること3ヵ月。リハビリはしていたものの、アキレス腱断裂の後遺症と、長期間動かしていなかったことで、ケガをした左足は明らかに動きが悪い。普段、山を走るトレイルランニングを楽しむ清水さんにとっては、思ったように足を動かせないことはとてももどかしかったに違いない。
清水さん「2015年にアキレス腱を断裂してしまって手術を受けたんです。ようやくギブスも外れたのはよかったのですが、どうも足の動きがよくないんです。しばらく気になっていていろんな整骨院へ行ったのですが、あまり改善が見られませんでした。そんなタイミングでぎっくり腰になってしまい、インターネットで三日月整骨院を見つけて来ました。サイトの情報によると先生がトレイルランニングをされていて、僕も同じスポーツをしていたのが決め手でした」
町田先生「初めて来られたのはぎっくり腰でしたが、その後、アキレス腱の手術の後遺症で足の動きがよくないということだったのでまず足の可動域を見ました。アキレス腱を断裂してしまうと、アキレス腱が硬くなって伸びづらく、つっぱった感覚が出てくる人が多くいます。特に足の背屈といって、つま先をすねに近づける動きがしづらくなります。かつて整形外科に勤務していたときにこういう症状の方を何人も診ました。清水さんの場合は、もともとの足の構造の特徴である足首の関節、距腿関節のはまりが悪さも影響して、背屈の動きの制限が強かったのです」
清水さん「足首が思うように動かないせいで、走ると足がスムーズに運べなかったり、とにかくふくらはぎと足裏が疲れたりするんです。しかも、心地よく走っているつもりが背中や肩がやけにこるんですよね……」

アキレス腱断裂のせいで足の運びがスムーズではない……。手術前の足に戻すのは難しいとなると、自分の足はずっとこのままなのかな、と清水さんはやるせない気持ちになることもあったという。ところが町田先生からのある提案がそんな清水さんの気持ちを救ったのだ。
町田先生「清水さんの足は、アキレス腱の手術によって足首が動きづらくなっているのは確かです。それに加えてもともと足関節のはまりが悪いのも手伝って、歩行の際に足が転がるようにスムーズに動きませんでした。
これは足が本来もつ「ロッカー機能」といって、ロッキングチェアのように、かかとからつま先へと転がるように重心移動をする動きのことです。
この動きには3段階あって、まずヒールロッカーといってかかとから着地して衝撃を吸収します。これによって前足部へと重心移動をするスタート地点になります。
次がアンクルロッカーで足裏が地面について推進力を生む段階に入ります。これは足首の関節がほぞ継構造になっているからこそできる動きなのです。ほぞ継構造とは、木材の接合の仕方のひとつで、ふたつの木材のうち、片方にほぞ穴という穴をあけて、もう一方にほぞといって突起部分をつくりそれを穴にはめ込むことで、ぴったりと木材を接合できるのです。実は足首の関節も同じような構造になっているのです。ところが清水さんの場合はこのはまりがよくないことも、足首の動きを悪くしていました。
そして最後の段階がフォアフットロッカーで、アンクルロッカーが生んだ推進力を引き継ぎ、足指を曲げることで重心を前へと移動して次の一歩となります」

清水さん「先生のこういう足の構造について丁寧に説明をしてくださるお話、すごく好きなんです。どんどん自分の体に興味が湧いてきます。自分の場合は足関節の硬さは体質みたいのものだからなるべくしてアキレス腱断裂をしてしまったと思っていました。でも先生の話を聞いているとそれだけではなく、僕特有の足の構造も足がスムーズに動かない原因であることが分かりました」
町田先生「清水さんの足はアンクルロッカーがうまく使えないだけでなく、つま先と脛に近づける背屈の動きをすると、脛の骨に対して外側に足先が逃げてしまいます。足先が外側に逃げているとき、かかとはどういう状態かというと内側に倒れる過剰回内(オーバープロネーション)になってしまい、アーチがつぶれてしまいます。そのことによっても足はスムーズに前へと進まなくなります」
清水さん「それが原因だったんですね……。走っていると、足裏がぺたぺた地面につく感覚があって足裏がとても疲れるんです」
町田先生「こうした清水さん特有の動きを正常化するために医療用のインソール『Northwest Superglass®』の提案をしました。多くのインソールはアーチを持ち上げる構造になっていますが、『Northwest Superglass®』は少し構造が違って、重心のかかるかかとの載距突起という部分をサポートすることで、足関節がかちっとはまってアンクルロッカーが機能しやすくなるので清水さんには有効だと思いました」
清水さん「インソールにしてはちょっとお高いな……と正直思いつつも、購入を決意する前に実際に使ってみると、足に力が入る感覚がよくわかりました。この体感が購入の決め手です。
ですから『Northwest Superglass®』を使うようになって、とにかく歩くのがラク。ふくらはぎや足裏の疲労が減りました。今まで自力で地面をひっかくようにして歩いたり走ったりしていたと思います。足の働きが適切になったことでスムーズに足運びができるようになったのかなと実感しています」

すっかり足の動きがスムーズになって不具合がなくなった清水さんはメンテナンスのために月に2~3回程度、三日月整骨院で施術を受けているとのこと。では具体的にどういう施術を受けているのだろうか
町田先生「当院で多くの患者様に行っているバイニーアプローチという方法で施術をしています。これはさまざまな神経の中枢が集まる脳幹という部分が首のあたりにあるのですが、そこをゆっくりほぐします。ここを触ることで、体のどの部分の筋膜などの膜組織が硬くなっているのかわかるのですが、それを緩めることで神経伝達がスムーズになり、脳からの指令通りに動きやすくなります」
清水さん「この施術が気持ちがいいんです。いわゆるマッサージのようにもんだり、ほぐしたりして痛気持ちいいといった感覚はありません。首のあたりを先生がもってゆらゆらしてくれるのですが、自然と体がほぐれて気づくとうとうとしてしまいます(笑)」

スキー選手であり、現在も京都府の代表として国体に出場するほどの実力の持ち主である町田先生もまた、清水さんと同様にトレイルランニングを楽しむ。もともと学生のころからより効率的に体を使うにはどうしたらいいのかを突き詰めた結果、現在の職業を選んでいる町田先生はその知識を生かして、パーソナルトレーニングのコーチも行っている。
町田先生「不整地での上りや下り、ダッシュ、ステップワークによって、無意識下で体本来の動きを導きます。それを繰り返すことによって脳に記憶されている今までの余計な動作を、より良い動作に書き換えていくように指導しています。『Northwest Superglass®』によって足の動きが最適化して効率のいい走りを、無意識にできるようにするのです」
清水さん「先生の指導を受けると明らかに動きが変わります。足がスムーズに前へ出ることもそうですが、下半身と上半身が連動する感覚がわかります。かつては走れば走るほど肩がこったり、背中に痛みが出たりしましたが今はもうありません」
町田先生「足の動きが悪かったために、それは上半身にも影響が出ていました。清水さんは左足がとくに動きづらく、それに影響が出るのが右の上半身です。右半身に無駄な力が入りすぎていましたが、足がスムーズに動くことで解消されました。なによりもアンクルロッカーの機能が効いていることで、一歩のストライドが大きくなってランニングフォームが変わったのは一目でわかりました」

清水さん「足首の可動域が低いために、足首を深く曲げられず、それによって走るときも自分の力で地面をひっかくようにしていました。でも足にはもともと自然と前へ転がるような構造になっているんですね……。
『Northwest Superglass®』や施術、トレーニングによってその構造が生かせるようになったので、とにかくラクに走れるようになりました。弾むように走れるこの感覚は最高に気持ちがいいです」
撮影/シラタニタカシ、取材・文/峯澤美絵
お話をお伺いした方

町田結希(まちだゆうき)さん
柔道整復師、バイニーアプローチ本コース修了。三日月整骨院の院長。整形外科や介護施設、数多くのスポーツの現場でのトレーナー経験を経て2017年現職に。小学2年生から競技としてスキーをはじめ、現在も京都府代表としてクロスカントリースキーで国体に出場。趣味はトレイルランニング、華道、料理と守備範囲が広い。アロマセラピーにも精通している。
(ミカヅキセイコツイン)
院長: 町田 結希
〒610-0334 京都府京田辺市田辺中央3丁目3-10 シークビル1階
HP:https://mikazuki-seikotsu.com/
TEL: 0774-51-6957
三日月整骨院における施術の一環として用いられているNWPL社のNorthwest Superglass®

主に病院や治療院において、治療や施術のために処方される医療用のファンクショナルオーソティックス®(足の動きを最適化するための医療用足底挿板)。
NWPL社の製品におけるフラッグシップモデルであり、技術革新をリードしています。
お一人おひとりの足の特徴を把握した上で、独自のデバイスであるSmart Cast®システムをもちいて足型を採型、製作する完全フルオーダーメイド。世界にたったひとつの医療水準のサポート力を有するインソールがあなたのお手元に届きます。
足の症状に対応するために、スタンダードなものから、例えば、後脛骨筋腱機能不全症や扁平足変形といった症状に対応する特殊形状のもの、靴の種類への対応という観点からはハイヒールにも対応しています。
Our Story:若き施術家の挑戦。より多くの人の「痛みのない生活」の実現のために 第8回(モートン病、外反母趾、首の痛み)
モートン病の痛みはもう蘇らない!
痛みによるストレスがなくなると
毎日、気持ちが軽やかに

読書好きで、図書館司書というお仕事柄も手伝って、同時に何冊もの本を読むのが楽しいという稲村さん。職業病というべきか、座り姿勢での読書時間が長く、首の痛みに長年悩んでいたという。何軒もの整骨院を巡ったものの、改善が見られず。そんなときに、首の痛みに加えて、足指の付け根の痛みが強くなったので、知人に紹介してもらった「三日月整骨院」に駆け込んだ。
稲村さん「首も痛いし、実は手の指の関節にも痛みがあって。それに加えて足の痛みと、痛みの三重苦でした。初来院のときは、とにかく足の痛みをなんとかしてほしいという一心でしたね」
町田先生「まず足を見てみると、外反母趾であり、足指が異常に広がっている開帳足であることがすぐにわかりました。足指の付け根の痛みはモートン神経腫といって中指から薬指の付け根にピリッと痛みが走るのが主な症状です」
稲村さん「足指の付け根が痛いので、足が床や地面などに着くかぎり、どんな動作でも痛みを感じていました。立っているだけでも痛いし、歩くときは苦痛でしかありませんでした。あの痛みは日常生活に支障をきたすほどでした」

モートン病に外反母趾から端を発して、実は膝にも痛みをかかえていたという。その一つ一つに原因があるのではなく、実は稲村さんの足の構造が原因だと知り妙に納得したそう。実際に稲村さんの足の特徴とはどのようなものなのか、また改善する方法はあるのだろうか……。
町田先生「稲村さんの足は、開帳足といって足指が開いてしまっていて、足指の付け根部分がべたっと床についてしまっていました。足のアーチというと、かかとから親指までの土踏まずを通る内側のアーチだと思われがちですが、実は足には3つのアーチがあります。残りの2つは親指から小指にかけての横アーチ、小指からかかとの外側のアーチです。
稲村さんの場合、横アーチが特に大きく崩れてしまうことで、人差し指から薬指が下がってしまっていて、足を踏み込む動作のときに、そこを走る神経をつぶしてしまうことが痛みの原因です」

稲村さん「靴を履くだけで痛くて。職場で座って作業をしているときでさえも足がギューッと締め付けられるように痛かったのです。さらには、車のアクセルの上に足をのせているだけでも痛くて」
町田先生「ではなぜ横アーチがつぶれてしまうのかというと、足の構造の特徴にその理由があります。稲村さんの足は、日本人に比較的多くみられる柔軟性前足部外反といって足部の前側の関節がゆるい状態。
足部は、大きく分けて足の前の部分(前足部)とかかとの部分(後足部)に分かれています。柔軟性前足部外反は、前足部と後足部の境目となる関節、横足根関節(おうそっこんかんせつ、Mid-Tarsal Jointの頭文字をとってMTJともいう)にしかるべきタイミングでロックがかかりにくいことが主な原因として生じる状態であり、安定的な歩行の実現に大きく影響します。
正常な足の状態であれば、足は着地に際してかかる衝撃を吸収するフェーズ(アーチがつぶれた状態)としっかりと足を踏み出すためのフェーズ(アーチが形成された状態)を交互に繰り返すことができます。この循環により適切な歩行などの運動が成り立っています。
しかし、稲村さんの場合には、横足根関節(MTJ)がゆるいため、着地したときに過剰回内(オーバープロネーション)といって、足が内側に傾きやすい状態となっていました。その結果、本来、足の動きの中でアーチが形成されるタイミングで適切にアーチが形成されず、ずっと前足部が広がった状態、すなわち開帳足となっていたのです。
その結果、横アーチがつぶれて足の人差し指から薬指の下に位置する神経を常時圧迫した状態となりモートン病を発症し、親指のつけ根の部分をまっすぐな状態から曲がった状態に引っ張るバイオメカニクス的な要因を発生させることにより外反母趾の原因ともなっていました」

稲村さん「初めて来院したときは、こうしてわかりやすく丁寧に説明してくださったので、自分の痛みの原因がとてもよく理解できました。こうした私の足の構造からすると、人差し指の下のあたりが硬くなってタコができるのは、横のアーチがつぶれるから、その部分に体重がかかるからなんですね」
町田先生「そうです。それに加えて足が内側に倒れて、アーチによる衝撃吸収する機能が発揮できないことで、膝や股関節に痛みを生じることもあります。稲村さんのような柔軟性前足部外反という足の特徴の人は典型的な『Northwest Superglass®』の適応者です。
これは医療用のインソールで、稲村さんのように横足根関節(MTJ)のはまりが緩い人に最適で、横足根関節(MTJ)をカチっとはめてロックをかけることで、足の動きの中で上述のような足の状態の循環を実現し、歩く動きの中で衝撃を吸収したり、推進力を生んだりといった足本来の機能を取り戻すためのサポートを提供します。
『Northwest Superglass®』は、アメリカの足病医学の下肢バイオメカニクス理論をベース開発・設計・製造されており、稲村さんの場合のように、論理的な分類に対応したサポートを提供できる医療用のインソールが世の中に生み出されたのです」
稲村さん「はじめて見たときはこんな薄いシンプルなインソールで大丈夫かなと思いまし(笑)。でも試しに使ってみると今まで使っていたクッション性のインソールとは全然違って足が安定するんです。
うちの息子も使っていますが、彼は”飛ぶように歩けるようになった”と喜んでいます」

1日の中で最も多く時間を費やしていることのひとつが読書。多いときには1日に4,5冊読むこともあると言う。長時間、下向きの姿勢には首への負担が大きいのは想像に難くない。実際に、稲村さんご自身も首の痛みを抱えていて姿勢を気にしていた。実は姿勢と足の構造には深い関係が存在する。
稲村さん「読書をすると肩がこるなんて言う人も多いのですが、私にはその自覚症状がまったくありませんでした。ただ上を向くのと、右を向く動作が苦手で。それで首のことが気になっていて以前はいろんな整骨院に行っていました。ですから、町田先生も相談したんです」
町田先生「背骨を見てみると首と肩の付け根あたりの前弯(ぜんわん、前方向への曲がり)がきついのが特徴的でした。この背景には、実は少なからず足の影響あるのではないか、という仮説を立てました。
柔軟性前足部外反により、アーチが下がりやすい稲村さんの足は、土踏まずが床に触れて刺激を受けている時間が長い。こうした状況は、腹圧を下げる原因になるという臨床結果があるんです。腹圧が下がると姿勢が崩れやすくなり、それが原因で首の痛みにつながっている、というのが仮説の背景です。
ですから足からの影響は『Northwest Superglass®』に任せ、首回りは筋膜などを緩めるバイニーアプローチという施術をしています」
稲村さん「そのおかげで、足の痛みは嘘みたいになくなったし、首もずいぶん楽になりました」

読書の時間は稲村さんにとっては至福のとき。そして読書の話は施術のときにも時々話題に上がるそうで、そのやりとりもまた稲村さんにとっても町田先生にとっても楽しいひととき。それ以外にも茶道をしたり、最近ではヨガにもはまっていたりして、静と動の趣味をバランスよくたしなんでいる。
町田先生「はじめていらしたときは、姿勢が少し気になっていたんですけどね。ヨガなどをされてご自身でも気を付けていらっしゃいますし、施術や『Northwest Superglass®』の助けもあって、以前より姿勢がよくなったように思います」
稲村さん「本を読むときは椅子に座ったり、寝転んだりしていて時々姿勢を変えるようにしています。もともと首の痛みが気になっていたので、ヨガのレッスンと先生の施術と自分の意識とで姿勢を整えたいと思っています」
町田先生「もちろん施術のためにお越しいただいているのですが、いろんなジャンルの本を読まれるので、私は稲村さんから本のお話を聞くのがとても楽しみなんですよね」

稲村さん「足が痛いと一歩一歩がつらくて仕方ありませんでした。立つ、歩く、車に乗る、のどれをとっても痛いので本当に苦痛でした。でも『Northwest Superglass®』と町田先生の施術のおかげであの痛みをもう忘れかけています。痛みはいろんな気力を奪います。だから痛みがないと日々のストレスが本当に少なくて幸せです」
撮影/シラタニタカシ、取材・文/峯澤美絵
お話をお伺いした方

町田結希(まちだゆうき)さん
柔道整復師、バイニーアプローチ本コース修了。三日月整骨院の院長。整形外科や介護施設、数多くのスポーツの現場でのトレーナー経験を経て2017年現職に。小学2年生から競技としてスキーをはじめ、現在も京都府代表としてクロスカントリースキーで国体に出場。趣味はトレイルランニング、華道、料理と守備範囲が広い。アロマセラピーにも精通している。
(ミカヅキセイコツイン)
院長: 町田 結希
〒610-0334 京都府京田辺市田辺中央3丁目3-10 シークビル1階
HP:https://mikazuki-seikotsu.com/
TEL: 0774-51-6957
三日月整骨院における施術の一環として用いられているNWPL社のNorthwest Superglass®

主に病院や治療院において、治療や施術のために処方される医療用のファンクショナルオーソティックス®(足の動きを最適化するための医療用足底挿板)。
NWPL社の製品におけるフラッグシップモデルであり、技術革新をリードしています。
お一人おひとりの足の特徴を把握した上で、独自のデバイスであるSmart Cast®システムをもちいて足型を採型、製作する完全フルオーダーメイド。世界にたったひとつの医療水準のサポート力を有するインソールがあなたのお手元に届きます。
足の症状に対応するために、スタンダードなものから、例えば、後脛骨筋腱機能不全症や扁平足変形といった症状に対応する特殊形状のもの、靴の種類への対応という観点からはハイヒールにも対応しています。
Our Story:「腰の痛みから解放され、サッカーに専念できることが本当に嬉しい」Jリーグ SC相模原 金城ジャスティン俊樹
幼少の頃に、お兄さんの影響でサッカーを始めて以来、サッカー一筋で過ごしてきたジャスティン選手。そんなジャスティン選手に試練が訪れました。それは、ヘルニアに伴う腰痛です。手術に至る経緯、手術後の痛みの再発、NWPL(Northwest Podiatric Laboratory)のファンクショナルインソール、Life OTCとの出会いについて、株式会社インパクトトレーディングのマーケティング統括部長の山縣がお話を伺いしました。
ジャスティン選手:2年ほど前からヘルニアに伴う腰痛を抱えていました。痛み止めを服用しながら、騙し騙し凌いできました。でも、今年に入ってから痛みが耐えきれないレベルに達してしまいました。サッカーはもちろんのこと、サッカー以外の私生活にも支障をきたすようになりました。私自身としても手術は不可避と判断し、手術を決意しました。担当医師もMRIの検査などの結果、手術をした方がよいということでしたので、手術を行いました。手術は2023年6月の頭ぐらいに実施して、2-3か月のリハビリを経て復帰する、という計画でした。
山縣:腰痛に悩まれるサッカー選手は多いのですか?
ジャスティン選手:それほど多くはないようです。私もチームのトレーナーに尋ねてみましたが、ヘルニアによる腰痛で手術をした選手を直接担当したことはないとのことでした。
山縣:サッカー選手にとって珍しい症例ということですが、相当きついですよね、腰痛は。サッカーについてはテレビで試合を見る程度の知識しかないため、フィールドで繰り広げられる激しい当たりなどを目にしての想像にすぎませんが。
ジャスティン選手:はい、サッカーのプレーには相当支障をきたしました。また、痛みが一番ひどかった時期には、痛みのあまり、寝ることができて1時間といった状況で、十分な睡眠をとることもできませんでした。その時期はサッカーをする云々といったレベルではない状態でした。
山縣:そういった経緯で手術をされたということですが、術後の経緯をお聞かせいただけますか?
ジャスティン選手:手術後は痛みも一定程度緩和して、復帰に向けてトレーニングを重ねていました。でも、左腰に違和感が残る日々が継続しました。そして、リハビリを経て復帰間近というタイミングで手術前と同じような症状が出てきました。先に述べた通り、リハビリ中にも痛みが残っていた状態が継続しており、そのような状態でトレーニングを続けたことが良くなかったのかもしれないとの思いもありました。このときはシンプルなランニングであっても違和感がぬぐえない状況で、トレーニングを自分の意思で中断する状況でした。いずれにしても戦線復帰できる状態ではなかったので、自らチームに対して再離脱の意向を伝えました。そのような状況の中、知人経由で貴社にご相談をさせていただきました。
山縣:手術は成功した、というのが医師としてのご判断だったのでしょうか。
ジャスティン選手:はい、手術は成功しました。MRIの診断でも手術後の状況および再離脱を決断した際も状況は悪くなかったです。そのような状況でブロック注射を何度試してみても痛みは消えませんでした。医師からは、痛みの原因がヘルニアであれば、手術およびブロック注射で効果が出るはずだ、という説明を受けました。そうなると、腰痛の原因はヘルニアだけではなく、他の要因があるのではないか、という考えに至りました。
山縣:なるほど。そのような状況でご相談をいただき、当方からは、NWPL(Northwest Podiatric Laboratory)のファンクショナルインソール、Life OTCをご提供いたしました。その後、1か月程度ランニングといったトレーニングでご利用いただいたとのことですが、使用感や腰痛の状況はいかがですか。
ジャスティン選手:はい。その前にご報告ですが、昨日から全体練習に合流することができました。
山縣:それは本当によかったです。私たちにとっても、本当に嬉しいニュースです。
ジャスティン選手:Life OTCを使い始めてから、シンプルに痛みがほとんどない、という状態まで改善しました。チームのトレーナーも、これを試してもダメ、あれを試してもダメ、という状況が継続しており、頭を抱えていたので、痛みが解消したことで一緒に喜んでくれました。Life OTCを使い始めてから徐々に痛みが軽減していくことを実感できました。今は普段の生活でもサッカーでも痛み止めも服用していないです。今は、痛みを感じることもなくサッカーをすることができて、本当に楽しくて、幸せです。
山縣:トレーニングが十分にできない、というのはアスリートにとってはストレスのたまる状況でしたよね。
ジャスティン選手:本当に。チームが全体で練習を行っているときにも、私はグランドの隅の方で、1人でリハビリに励んでいました。ストレスは溜まるし、不安も募りました。そのような感情から解放され、サッカーをできるようになったことは本当に嬉しいです。
山縣:Life OTCをご利用いただいた際の印象はいかがでしたか。
ジャスティン選手:ランニングをした際に、腰の痛みがないことに驚きました。また、かかと部分をホールドされて安定感が増しました。また、足の外側とか親指のつけ根部分が痛くなる症状も大幅に軽減されました。結果として、足の疲労感は大幅に軽減されました。足でやるスポーツなので、とても大きな変化だと思います。
その後、ジャスティン選手には、NWPLのカスタマイズモデルであるNorthwest Fitの採型をサッカーショップKAMOの町田店で採型をし、ご提供いたしました。



今後も、私たちはジャスティン選手を足元から全力でサポートいたします。ジャスティン選手の益々のご活躍を心からお祈りしています。
取材後記1:

ジャスティン選手から、シーズンイン前のキャンプが無事終了したとのご報告をいただきました。腰痛から解放されたジャスティン選手の今シーズンの活躍が今からとても楽しみです。(2024年2月4日加筆)


取材後記2:
2年近く悩まされ、昨シーズンは手術のための戦線離脱も余儀なくされた腰痛。手術前には痛みで1時間も寝ることもままならず、サッカーは言うに及ばず日常生活にも支障を来していました。
手術後も痛みが残る状態で、私たちNWPL(Northwest Podiatric Laboratory)のファンクショナルインソールにご関心をお寄せいただきました。Life OTCを普段履きの靴やランニングシューズに入れてご使用いただき、今では腰痛は完治。痛みのない状況で、新しいシーズンに向かうことができるとのこと。私たちにとっても本当に嬉しいことです。
怪我についても決してネガティブに捉えることなく、以下のように戦線離脱の期間を振り返っておられました。
また、今回の経験を通じて、怪我の予防、早期の対応がいかに重要か痛感し、多くのサッカー選手に知ってほしい、とおっしゃっていました。
プロとして10シーズン目と節目となる今シーズン。ジャスティン選手にとって飛躍の年となることを心からお祈りしつつ、足元からしっかりサポートいたします。(2024年2月19日加筆)
写真:金城ジャスティン俊樹選手ご提供、取材・文:山縣茂信
お話をお伺いした方

金城ジャスティン俊樹選手
サッカー選手
SC相模原所属
沖縄県出身、1997年2月22日生まれ。
沖縄県沖縄市出身のプロサッカー選手。JリーグのSC相模原所属。元サッカー選手の金城クリストファー達樹さんは実兄。
本記事でご紹介したNWPL(Northwest Podiatric Laboratory)のファンクショナルインソール

Life OTC®
(ライフオーティーシー)
主な特徴

Northwest Fit®
(ノースウェスト フィット)
主な特徴
