施術と『Northwest Superglass®』で姿勢が改善。疲労の軽減、自己ベストの更新も実現!
Contents
- 姿勢の悪さにいち早く気づく大人の目が重要
- 自信があった並進バランステストでまさかの結果に!
- 腹圧が低さは足からの影響!?
- 靴に入れて履いて歩くだけで腹圧が高まる
- 「腹圧の高さは水泳には欠かせない条件。姿勢が改善し記録が伸びました」—増井陽太君
1.姿勢の悪さにいち早く気づく大人の目が重要
腰が痛い、膝が痛い、肩がこる、腕が上がらない……といった痛みや不具合は症状が重いほど、治療や施術の緊急度が増してくる。しかし、姿勢やスポーツをするときのフォームがよくないなどは、気にはなっているものの、ケアをしない人、もしくは意識的な努力によって正そうとする人が多いのではないだろうか。ところが、日々水泳に励む増井陽太くんの母親も水泳のコーチもともに、彼の姿勢の悪さを気にしていた。その相談先が「三日月整骨院」だった。
増井君「母親からもコーチからも姿勢の悪さを前から指摘されていたんです。でも、自分自身は実はそれほど気になっていなかったのが本音なのですが。あるときコーチに、水中でも姿勢は大切で、姿勢を正すことで水の抵抗が減って記録更新につながる、というアドバイスをいただきました。
この言葉が響いたんです。水泳を頑張っているからには記録を伸ばしたい、ゆくゆくはインターハイに出場したいと思っているので」
町田先生「初診の際に、お母様が日常生活で、特に座り姿勢の悪さを気にされていたので、背骨がどのような状態なのかを診ました。ぱっと見て、座ったときに骨盤が少し後傾して腰が丸まりやすいなという印象を受けました。そして、実際に背骨のどのあたりに影響が出ているのかを触診。すると腰のあたりから右にねじれている、側弯していることがわかったのです」
増井君「先生からそのことを聞いて、真っ先に頭に浮かんだのが、水中に飛び込んでから浮き上がる瞬間、自分の体が傾いていること。飛び込むときは真正面を向いているのに、泳ぎ出すときに体が傾いてしまって、水の抵抗を大きく受けてしまう原因が姿勢にあることがわかりました。座り姿勢の悪さが水泳にも影響していることに気づいたのです」
町田先生「まずは姿勢の悪さに気づいて指摘したお母様とコーチが素晴らしいと思いました。子どもはこうしたことに自分ではなかなか気づけませんし、気づいたとしてもどうしたらいいのかわからない子がほとんどです。筋肉や関節に柔軟性がある子どものうちに、姿勢や体のゆがみに気づいて手を施すことで、大人より改善のスピードが圧倒的に速いことを日々の施術の中で感じています。
ですので、こうして早い段階で子どもの体に気づくことはとても大切なこと。加えて、増井君の場合は、自分で考えながら水泳をしているので、姿勢のよしあしが泳ぎのフォームに影響するということをすぐに理解できたことも、改善に近道になったと思います」
2.自信があった並進バランステストでまさかの結果に!
では姿勢の悪さは何が原因なのだろうか。普段の体の使い方のくせなのか、それとも筋力不足なのか……。
町田先生「背骨の側弯の原因は左右の腹圧に差があってどちらかの腹圧が低いのでは、と思いまず並進バランステストをしたのです。これはいすに座って、足裏を床につけない状態で、私が増井君の体を軽く押したとき、その力に耐えられるどうかをチェックするテストです。見事に崩れましたね(笑)。特に右の腹圧が低かったので、体が右側に歪んでしまう状態でした。実際には左右ともに体を押したときにはすぐに体勢が崩れまったので、全体的に腹圧が低かったのですが……」
増井君「”腹圧”という言葉はコーチから、いいフォームをキープするうえで大切ということは何度も聞いていました。ただ僕自身、腹圧が低いという自覚はありませんでした。むしろ、1日10㎞泳ぐなどハードな練習をしているので、自信があったくらいです。ところが先生に軽く腕を押されただけで、全身のバランスが保てなくて体勢を崩してしまいました」
町田先生「さらに腹圧が低いことは足に問題があるという仮説を立て、次に足をみてみると、後足部が不安定だったことがわかりました。後足部が不安定というのは、歩行の着地の際にかかとが内側に倒れてしまうのです。するとどうなるか、アーチがつぶれてしまって土踏まずがべちゃっと地面についてしまうのです」
3.腹圧が低さは足からの影響!?
姿勢を支えるキーワードである腹圧。増井君の腹圧が低下していたのは、土踏まずがべちゃっと地面についてしまう足の問題だったのだ。ではいったい腹圧とは何なんだろうか、体幹を支える筋力の強さとは別ものなのだろうか。
町田先生「腹圧とは腹部にかかる圧力で、お腹の中から外へ押す力のこと。お腹の中にパンパンに膨らんだ風船(=圧力が高い)が入っているようなイメージです。風船に空気が入っていれば、体は崩れようがないので安定した状態になります。一方、体幹部は腹部や背中、胸といった胴体全般のことで、これらの筋肉が強いことで身体が安定します。
大きく違うのは、腹圧は脳によって適正にコントロールされているのに対して、体幹の筋肉は鍛えることで強くなります。そして、腹圧を高めるのは、実は足裏のとある部分を刺激すること、というのがバイニーアプローチを用いた臨床事例の積み重ねで検証されているのです。その部位は、足裏のかかとから小指にかけての足の外側の部位なのです。逆に、土踏まずを触るなどして刺激を与えると腹圧は下がってしまいます。ですから、足元が不安定で、アーチがつぶれやすく、土踏まずが地面についてしまう増井君は腹圧が低かったのです」
増井君「僕が先生のお話の中で一番驚いたのが、筋トレのように努力せずに、足裏に適切な刺激を入れるだけで腹圧が高まるということです。体を安定させるために、トレーニングの一環として王道の筋トレを取り入れています。意識して腹筋や背筋を使って鍛えるので、これはこれで体を安定させるには必要なトレーニングだと思っていますが、これ以外に足裏に適切な刺激を入れるだけで、腹圧をコントロールできてしまうことにびっくりしましたし、実際、僕もそれを実感しました」
4.靴に入れて履いて歩くだけで腹圧が高まる
足裏に刺激を入れるとは、町田先生はどのような手法を使ったのか。実はそれはNorthwest Podiatric Laboratory(NWPL)社の『Northwest Superglass®』というファンクショナルオーソティックス®を施術に組み込むことだった。これは足部を専門に診るアメリカの足病医学の考え方をもとに、一人一人足を採型して作られるカスタムメイドの医療用のインソールで、歩く、走るなどといった動きのなかで、足の機能を最適化してくれる。
増井君「並進バランステストのときも、先生がサンプルのインソールを僕の足裏にあてただけで、押されても体勢が崩れなくなったのです」
町田先生「インソールというと、土踏まずを持ち上げるものというイメージが強いと思いますが、当院で処方している『Northwest Superglass®』は根本から発想が異なります。土踏まずよりももう少し後ろで、くるぶしの下あたりにある載距突起という部位を支える設計になっています。
土踏まずを持ち上げてアーチを作ろうとするのではなく、動きの中で適切にアーチが形成されるようにサポートします。というのも、アーチを持ち上げると、上記の赤い部分を刺激してしまいますよね。発想が異なるというか、形を作るのではなく、適切な足の動きの実現をサポートするのです。
結果として、足の動きの中で適切なタイミングでアーチが形成され、足裏の適切な部位に適切な刺激が入ります。足の動きが最適化されるため腹圧が高まる、ここがポイントなのです」
増井君「『Northwest Superglass®』は靴に入れて履いて歩くだけで腹圧が高まるなら、こんなに便利なものは他にはないんじゃないかと思って母親に相談して買ってもらいました。初めて靴に入れたとき、踏み込みやすく、歩きやすい感覚がすぐにわかりました。だから体育の授業のときや部活前のランニングのときには、必ず靴に入れています」
5.「腹圧の高さは水泳には欠かせない条件。姿勢が改善し記録が伸びました」— 増井陽太君
増井君「中学時代は中長距離の自由形で大会に出ていました。距離は200m、400mなのですが、後半になるとフォームが崩れて苦しそうとコーチから指摘を受けました。自分でもいろいろ工夫もしたし、練習も頑張ったけれどなかなか改善しませんでした。そのうえ、高校生になって、練習がハードになった分、疲労感も増しました。しかし『Northwest Superglass®』を使い始めて1か月くらいしたころ、コーチからフォームがよくなってきたと褒められたのです。練習後の疲労感も減りました。
『Northwest Superglass®』を使い始めて半年くらいになるのですが、1年前と比べて400mの自由形の記録が5秒も伸びたんです。ハードな練習はもちろんのこと、練習の成果を最大限に引き出してくれる『Northwest Superglass®』と、メンテナンスで診てくださる町田先生のおかげです。早くインターハイに出られるようにもっともっと速く泳げるようになりたいです」
撮影/シラタニタカシ、取材・文/峯澤美絵
お話をお伺いした方
町田結希(まちだゆうき)さん
柔道整復師、バイニーアプローチ本コース修了。三日月整骨院の院長。整形外科や介護施設、数多くのスポーツの現場でのトレーナー経験を経て2017年現職に。小学2年生から競技としてスキーをはじめ、現在も京都府代表としてクロスカントリースキーで国体に出場。趣味はトレイルランニング、華道、料理と守備範囲が広い。アロマセラピーにも精通している。
(ミカヅキセイコツイン)
院長: 町田 結希
〒610-0334 京都府京田辺市田辺中央3丁目3-10 シークビル1階
HP:https://mikazuki-seikotsu.com/
TEL: 0774-51-6957
三日月整骨院における施術の一環として用いられているNWPL社のNorthwest Superglass®
主に病院や治療院において、治療や施術のために処方される医療用のファンクショナルオーソティックス®(足の動きを最適化するための医療用足底挿板)。
NWPL社の製品におけるフラッグシップモデルであり、技術革新をリードしています。
お一人おひとりの足の特徴を把握した上で、独自のデバイスであるSmart Cast®システムをもちいて足型を採型、製作するフルオーダーメイド。世界にたったひとつの医療水準のサポート力を有するインソールがあなたのお手元に届きます。
足の症状に対応するために、スタンダードなものから、例えば、後脛骨筋腱機能不全症や扁平足変形といった症状に対応する特殊形状のもの、靴の種類への対応という観点からはハイヒールにも対応しています。
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TEAM NWPL
NWPL社のファンクショナルオーソティックス®やファンクショナルインソールを知り尽くした足とカラダのプロフェッショナル集団
NWPL社のファンクショナルオーソティックス®やファンクショナルインソールが目指すところは、過剰回内(オーバープロネーション)などのように足のアライメントが崩れている状態を是正することにより、足部に生じる痛みや不具合のバイオメカニクスの観点からの誘因となる動きを制御することにあります。
他方、足部に生じる痛みや不具合は様々な要因が絡み合って生じています。例を挙げると、靴、地面の状況、運動量、体重、運動に関する技術、体外から体にかかる力、筋力のバランス、柔軟性の欠如などです。結果として、これらを原因として連鎖的に生じる足部以外の他の身体の部位の痛みや不具合も同様に複合的な要因が複雑に絡み合って生じることとなります。
よって、NWPL社のファンクショナルオーソティックス®やファンクショナルインソールがその効果を発揮するためには、それぞれの不具合や痛み、もしくはパフォーマンスの向上を阻害している要因の発生原因を正しく把握することが最も重要なのです。
「痛みのない生活」、「健康な生活」、「美しく生きる」、そして、「運動を楽しむ」を実現されたい方は、是非NWPL社認定の足の専門家にご相談ください。皆様のお話をお伺いして一人ひとりの状況にあった最適なご提案を致します。