長野を拠点に積極的に活動を行われているフルート奏者 坂口実優さんを足元から支える

フルート奏者坂口実優さんは、2020年春に音楽大学を卒業後、地元長野県を拠点に精力的に演奏活動を行っている。坂口実優さんの演奏の特徴は、人のこころを震えさせる豊かな「音色」にあり多くの聴衆を魅了してやまない。

その坂口実優さんには、昨冬からNorthwest Podiatric Laboratory(NWPL)社のNorthwest Fit®をご愛用いただいている。「足と靴の悩みに寄り添うお店 Shoemart」でご紹介をした株式会社シューマート フットヘルスケア事業部 事業部長 杵淵弘樹さんがつないでくださったご縁である。

今回は、坂口実優さん、坂口さんが所属するワカプロの中澤裕佳さん、株式会社シューマートの杵淵弘樹さんに、出会いの経緯やNorthwest Fit®をご利用いただいてインプレッションやフルートの演奏における変化などをお伺いした。

1日10時間以上の猛練習と身体への負担

音楽大学卒業後、積極的な演奏活動を展開されている坂口さん。お身体への負担などについて尋ねてみた。

中澤さん「坂口の演奏活動を支えているのは、日々の熱心な練習です。一日10時間程の練習では、同じ姿勢で演奏をしているので身体の向きや姿勢に一定の癖がついてしまっています。フルートの演奏はアルファベットの「K」の逆の前かがみのような姿勢を続けます。その結果、普段の生活でもふとした拍子に演奏をするときの姿勢になっています。また、彼女の体型としては首に負担がかかりやすいので、首や肩にかかる負担は大きいと思います。」

坂口さん「実際、私の場合は首や肩に負担がかかって、首や肩の凝りの症状などに悩まされます。NWPL社Northwest Fit®を使い始めてから、このような症状も軽減されてとても助かっています。」

中澤さん「練習も含めた演奏中はどうしても姿勢が傾きがちになり、これは避けようのないことです。しかしながら、演奏が終わった後に身体をあるべきコンディションに戻すことはとても重要で、リカバリー点という点おいてもNorthwest Fit®は効果を発揮しています。このことは、今後長く続く彼女のキャリアにおいて大きな意味のあることです。」

のびやかになったフルートの音色

Northwest Fit®を使い始めて体の動きや演奏などにどのような変化が生じたのだろうか。

坂口さん「まず身体の面では姿勢が改善しました。立った時の姿勢が、お腹がまっすぐなりました。また、今までは片方の足に偏った立ち方になっていましたが、Northwest Fit®を使い始めて、両太ももから足先までしっかりと力が入るようになって、両方の足でしっかり立てるようになりました。また、以前は前かがみになりがちで、歩くときも足を引きずるように歩いていましたが、Northwest Fit®を使い始めてからはこういった点に改善がみられました。特に歩くスピードが速くなり、中澤にも驚かれています(笑)。このような変化については、Northwest Fit®を使うまでは特に意識したことがありませんでしたが、使用後は具体的な変化として認識しています。」

歩くスピードが速くなる、というのはNWPL社ファンクショナルインソールの開発・設計・製造の意図である「足の動きを最適化する」に沿った変化である。

上記はNorthwest Fit®と同じ設計思想で開発・製造されているNorthwest Superglass®を用いて治療を行った男女38名について、Northwest Superglass®装着前後に10mの歩行テストを行った結果を示したものである。歩幅が延伸し、結果として10mの歩行歩数が減少、10mの歩行時間は短縮される、という結果が得られている。詳細な解説はここでは省略するが、Northwest Superglass®を利用することにより足の骨配列が整い、歩行に際して重要な役割を果たす親指のつけ根の関節がしっかりと曲がるようになることが確認されている。

このような体の変化はフルートの演奏にどのような好影響をもたらしたのだろうか。坂口さんに尋ねてみた。

坂口さん「しっかりと両足に力が入った状態でまっすぐ立てるようになったことで、息継ぎでしっかりと空気をため込むことができるようになりました。その結果、最初から太い音が出せるようになりました。また、長いフレーズを演奏する際にも、今までよりも少ない息継ぎで楽に演奏ができるようにもなりました。その結果、音色がのびやかになりました。」

ここで坂口さんのフルートの演奏を聴いていただこう。

また、別の曲について演奏をいただいたものをピークフローメーターで計測した結果が以下である。

Northwest Fit®を使用して演奏したケースにおいて、全体的に音量が大きいこと、息に余裕があるため音にメリハリがあること、出だしから音が安定していること、そして、最後のビブラートがきれいな波形になっていることが確認できる。

姿勢がよくなった結果、息をたくさん吸い込める、という点についてもNWPL社ファンクショナルインソールをご利用いただくことの効果として臨床的に確認された事実から説明することができる。

以下の図は、理学療法士の山岸茂則氏が学術大会の市民公開講座*で紹介されていたものを改めて図にしたものだ。

出所  :  第50回長野県理学療法学術大会 山岸茂則氏プレゼンテーション

足裏の赤い部分に刺激が入ると腹圧は低下し、青い部分に刺激が入ると腹圧が高まることが臨床的に判明しているという。腹圧という言葉はよく聞く言葉だが、、具体的には、腹腔(ふくこう、ふくくう)という空間の中に生じる圧力のことだ。

上図のように、腹圧が高まるとおなかにある風船上の膜がしっかりと膨らむことにより、姿勢の改善が促されるのである。坂口さんの姿勢の改善およびフルートの演奏に際しての息がのびやかになった点も、適切に腹圧を高めることができるようになったということで説明ができる。

さて、この効果とNWPL社のファンクショナルインソール、Northwest Fit®との接点はどこにあるのか?と思われた方も多いはずだ。その接点となるキーワードはオーバープロネーション(過剰回内)だ。聞きなれない言葉だが、着地の際にかかとの骨(踵骨)が内側に過度に傾いてしまう足の状態のことだ。足がこのような状態の場合、いわゆる「土踏まず」が適切に形成されず、偏平足の状態になることが知られている。

そして、改めて、上記の足裏の図をご覧いただきたい。偏平足の場合、赤い部分が地面や靴に触れてしまうことで、腹圧が下がるのだ。NWPL社Northwest Fit®アメリカ足病医学の下肢バイオメカニクス理論に基づき、オーバープロネーション(過剰回内)の状態を改善し、動きの中で適切に土踏まずを形成するサポートをするのである。このようなメカニズムで、坂口さんの姿勢改善および息が伸びやかになったことを説明できる。(なお、腹圧に関する効果は、日本における臨床事例で確認された効果であり、アメリカ足病医学において提唱されている効果ではありません。)

演奏会後の疲労の軽減効果も実感

中澤さん「これまでだと演奏会などが終わると、出しきった感じで、ぐったりとなっていました。でも、Northwest Fit®を利用するにようになって、このようなことがなくなりました。そそして今では、”もうワンステージ行けますよ!"という感じになっています。“もっと演奏がしたい”、というリクエストが私のところにやってきます(笑)。」

坂口さん「実際、疲れを感じることが減りました。先ほどお伝えした通り、首や肩の凝りも軽減されたので、とても助かっています。」

地元がつないだ坂口実優さんとNorthwest Fit®とのご縁

このように坂口実優さんのフルートの演奏にも変化をもたらしたNorthwest Fit®。坂口実優さんとNorthwest Fit®の出会いにはどのようなきっかけがあったのだろうか。

中澤さん「最初のきっかけは、昨年春(筆者注;2021年4月)に、長野市の若穂保科で開催されたりんごの花コンサートに杵淵さんがお越しいただいたことでした。杵淵さんがご実家に帰省されておられてすぐお近くだったというのがご縁の始まりです。その後、昨年末(筆者注:2021年末)私が長野市内で昼食をとっていたところ、そのお隣に杵淵さんがいらっしゃって再会となりました。今考えるとすごいご縁です(笑)」

杵淵さん「本当に驚きのご縁です。その際に、私たち株式会社シューマートが注力をして多くのお客様にお勧めをしているNorthwest Fit®を使えば、彼女の音色はもっとのびやかになる、とお伝えをしました。」

中澤さん「早速、その日の夕方に坂口をつれて、足の採型にお邪魔しました」

杵淵さん「坂口さんの演奏を初めてお聞きしたときに、彼女の演奏する姿をみていくつか気付いたことがありました。具体的には、身体の軸が不安定で首が前に傾きがちであること、膝が内側に傾いており立たれている姿勢が不安定なこと、の2点です。私自身は音楽について専門的な知識を持ち合わせていませんが、立ち姿勢を改善することで、その時集まっていた100人以上の聴衆を魅了していた音色がもっと素晴らしいものになると確信いたしました。」

夢はカーネギーホールでのソロコンサート

このようにNorthwest Fit®との出会いによって新しい音色と出会った坂口さん。今後の活動の展望をお伺いした。

坂口さん「大きな舞台やステージにたって演奏をしてみたいです。そうすることで応援してくださっている皆さんに恩返しをしたい、それが私の大きな夢です。いつかカーネギーホールの舞台で演奏をしてみたいです。」

フルート奏者坂口実優の将来の夢はカーネギーホールの舞台にたって演奏をすること。

坂口実優さんの今後の活動を私たちは足元から全力でサポートいたします。坂本美優さんの今後の活動についてもOur Storyでご報告いたします。

写真・映像:坂口実優さんご提供、取材・文/山縣茂信

お話をお伺いした方

坂口実優(さかぐちみゆ)

長野県長野市の若穂保科出身。幼少期からピアノの演奏をはじめ、中学生からフルートの演奏に取り組む。中学・高校時代は世界的なフルート奏者である清水和高氏に師事。その後、洗足学園音楽大学に進学。2020年の卒業後、地元長野県を拠点に活動を展開。2021年には念願の日本クラシック音楽コンクールの全国大会出場を果たす。ワカプロ所属。


フルート奏者坂口実優さんがご利用になられているNothwest Fit®

  • NWPL社の祖業である医療用足底挿板のファンショナルオーソティックス®であり、NWPL社のフラッグシップモデルであるNorthwest Superglass®で蓄積したノウハウを投入し、日本市場専用に開発したファンクショナルインソールの最高峰モデルであるNorthwest Fit®
  • お一人お一人の足を独自のシステムでであるSmartCast®システムで採型し、世界で唯一のファンクショナルインソールをお届けいたします。
  • 足の痛みや身体の不具合についてはもちろんのこと、足の機能を最適化することにより、パフォーマンスの向上やケガの予防にもアドレスすることを企図した画期的なプロダクトです。