タコやウオノメができる直接的な理由は、足の特定の個所に圧力がかかり続けることにより表皮が硬くなることでした。
そして、そもそも足の特定の個所に過剰な圧力がかかり続ける原因としてあげられる一つの要因が、足の骨配列の崩れ等により、足がオーバープロネーション(過剰回内)の状態になっていることが挙げられました。このような状態の足は、適切なタイミングでアーチを形成することができず、適切な足の動きを実現できないことが分かっています。
その結果として、本来の足の動きでは負担がかからない個所に圧力がかかり、タコやウオノメができるのです。
オーバープロネーション(過剰回内)の足とは?
オーバープロネーション(過剰回内)という足の状態については、別途詳細ご説明をします(こちら)。よって、ここでは、足がオーバープロネーション(過剰回内)の状態のときに、典型的にみられる足を2つご紹介します。
偏平足(へんぺいそく)
偏平足は常時アーチ、即ち土踏まずが形成されずに、足の裏全体が地面・床についてしまうような上チアの足です。
開帳足(かいちょうそく)
開帳足は指先が過剰に開いた状態となっており、断面図を見てお分かりいただける通り、足に厚みがなく薄く広がった状態となっている足のことです。
オーバープロネーション(過剰回内)がもたらす歩行への悪影響
足の親指のつけ根の関節が上手く曲がることができない!
偏平足や開帳足の状態の足が、歩行にもたらす悪影響のうち、タコやウオノメができることとも大きく関与するものをここでご紹介します。
歩くプロセスを想像してください。例えば右足が床から離れるときには、指のつけね、特に親指の付け根部分の関節(第1MP関節)が大きく曲がることがご理解いただけると思います。
この第1MP関節の曲がり方をもう少し詳細に確認してると下図のようになります。
第1MP関節がしっかり曲がるためには、下図の右図の通り第1中足骨と言われる骨が下側に移動することが必要なのです。
さて、この時、オーバープロネーション(過剰回内)の足の代表例である偏平足や開帳足の足を想像してみください。どのようなことが起きるでしょうか?ご想像のとおりですが、オーバープロネーション(過剰回内)の足は蹴りだしのタイミグでもアーチを適切に形成することができないために、この第1中足骨が下に沈みこむスペースを確保することができないのです。
アブダクトリーツイストによる足裏の擦れ
足が床から離れるときに、親指のつけ根の関節がしっかり曲がることができないと、足がまっすぐ前に抜けていくことができません。その結果、上図右のように、足が擦り上げられるように動く現象が生じます。これをアブダクトリーツイストと言います。このような足の動きが継続されると、足の裏に擦れる動きが繰り返し生じることとなり、タコやウオノメの原因となるのです。
ねじり上げる方向は、その人の歩き方クセも影響しますが、私の場合このパターンです。NWPL社のファンクショナルインソールやファンクショナルオーソティックス®のサポートを得る前には、特に右足にアブダクトリーツイストが生じていました。結果として何が起きていたかというと、走っているときに左足の内くるぶしを右足の踵部分のアウトソールで蹴り上げるということがしばしば発生していました。
ここでは、足の骨配列の崩れがどのように、タコやウオノメを発生させる足の動きにつながるのかをご説明いたしました。
なお、私の場合は、NWPL社のファンクショナルインソールのひとつであるNorthwest Fit®およびファンクショナルオーソティックス®のNorthewst Superglass®のサポートを活用することで、完全にではありませんが、相当程度足の動きが適正化されています。よって、今では山の中を100マイル(約160キロメートル)走るレースなのでも右足に大きな不具合が生じることはなくなりました。
足の動きを適正化するNWPL社のファンクショナルインソール・ファンクショナルオーソティックス®
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NWPL社のファンクショナルオーソティックス®やファンクショナルインソールが目指すところは、過剰回内(オーバープロネーション)などのように足のアライメントが崩れている状態を是正することにより、足部に生じる痛みや不具合のバイオメカニクスの観点からの誘因となる動きを制御することにあります。
他方、足部に生じる痛みや不具合は様々な要因が絡み合って生じています。例を挙げると、靴、地面の状況、運動量、体重、運動に関する技術、体外から体にかかる力、筋力のバランス、柔軟性の欠如などです。結果として、これらを原因として連鎖的に生じる足部以外の他の身体の部位の痛みや不具合も同様に複合的な要因が複雑に絡み合って生じることとなります。
よって、NWPL社のファンクショナルオーソティックス®やファンクショナルインソールがその効果を発揮するためには、それぞれの不具合や痛み、もしくはパフォーマンスの向上を阻害している要因の発生原因を正しく把握することが最も重要なのです。
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