1.外反母趾の真相に迫る!
男女を問わず多くの方が抱え足の痛みや不具合のひとつに挙げられるのが、外反母趾。実際、TEAM NWPLの皆様からも外反母趾の痛みについてご相談を頂くことが多い、という声が届ています。
その意味で「国民病」といっても過言ではない外反母趾。どれだけ多くの方が外反母趾に悩んでいるのか、という証左として、世の中には数多の外反母趾の痛みを緩和するためのグッズやサービスがあふれています。他方、外反母趾の根本的な原因にアドレスしないものも多くあり、逆に外反母趾の症状を症状を助長する懸念があるのも事実です。
アメリカ足病医学の下肢バイオメカニクス理論では、何故外反母趾の症状が生じるのか、論理的に明快な説明がなされており、当該理論に基づいて開発、設計そして製造されているNWPLのファンクショナルインソールおよびファンクショナルオーソティックス®にとって、外反母趾は最も得意とする領域のひとつなのです。
そこで、ここでは外反母趾の症状、外反母趾の根本的な原因、外反母趾について数多存在する情報についての是非、そして外反母趾に何故NWPLのファンクショナルインソールおよびファンクショナルオーソティックス®が有効なのかについてご説明をします。
外反母趾の痛みに悩む多くの方にとって、本ブログが「痛みのない生活」の実現にお役に立てれば幸いです。
2.外反母趾の外見・症状
親指の付け根の出っ張りは何?
足の甲を構成する細長い骨(中足骨)と親指の骨とをつなぐ関節部分が、外側に飛び出しているものです。また、外反母趾は多くの場合親指の付け根の関節を包む膜が腫れてしこりのようになり、外側に出っ張っているように見えることがあります。
外反母趾になると、親指の腹が小指側を向くようにねじれ、親指自体が小指方向に曲がっている状態を指します。症状が悪化すると、人差し指の上に重なったり下ににもぐり込むような形状になる場合もあります。
指の曲がりが大きくなれば、痛みは大きくなるのか?
外反母趾は見た目の変形の度合いと痛みの大きさに関係はありません。軽度の変形でも強く痛みが生じることもあれば、重度の変形でも患部にそれほどの強い痛みが発症しないこともあります。また、痛みがない、もしくは軽度だからといって放置しておくと、外反母趾の症状が進行することがありますので注意を要します。
外反母趾に伴う痛みの代表的なパターン
1) 靴ずれのような痛み
親指の付け根の出っ張りが靴と接触をすることで、歩くたびに靴ずれのときに感じるような痛みを覚えることがあります。
2) 関節痛のズキズキした痛み
外反母趾になると、第1中足骨が扇状に広がった状態になってしまうので、親指の付け根の関節がうまくかみ合わず、歩行における蹴りだしの際にスムーズに曲らない現象がおきます。このとき、親指の付け根の関節面同士が衝突し合って痛みが生じます。
注意!親指以外の指にも痛みが生じることがあります。
外反母趾になると、親指以外の他の指の付け根に痛みが生じることもあるため注意が必要です。
外反母趾の症状がある足は、つま先側の骨格全体が崩れてしまいます。結果として、親指側と同時に小指側も広がってしまいます。その結果、足に体重がかかった時に人差し指・中指・薬指の付け根が床に押し付けられることになります。
この状態が繰り返されることにより、これらの個所に負荷がかかり、痛みにつながります。これを、「中足骨頭痛(ちゅうそくこっとうつう)」といいます。
3.外反母趾の根本的な原因
外反母趾の原因についていろいろな情報があふれていますが、本質的な原因は、「足、特にかかと周りの骨格の不安定性」なのです。
もちろん、外反母趾にもざまざまな原因が想定され、これが唯一の真の原因というわけではありません。しかしながら、多くの方にとって「足、特にかかと周りの骨格の不安定性」が大きな原因のひとつとなっていることは事実です。
「不安定性」の反対は安定性ですが、足についていうと、「しなやなか安定さ」という表現に近いと思われます。すなわち、足が「しなやかな安定さ」を回復できれば外反母趾の症状を緩和できる可能性があるのです。
他方、外反母趾はその名の通り「母趾(足の親指)」の変形のみが原因のように思われることが多いようです。
しかし、実際には親指の付け根にある長い骨(第1中足骨)が外側に大きく広がってしまったため、結果として、その先につながっている親指の向きを変えてしまっているのです。
つまり、かかと周りの骨格が不安定なことに起因して、足が内側に過度に倒れ込んでしまい、①まず第1中足骨が内側に回転する、その結果として、②第1位中足骨が外側に広がっていきます。このように第1中足骨が外側に広がっていくと、親指に付着している筋腱がつながっている方向と第1中足骨の向きが異なる状況になります。
そして、③筋腱に引っ張られる形でどんどん第1中足骨は外側へ広がっていってしまう、という悪循環に陥ります。その結果として、④親指の爪が外側を向くように外側に捻じれて、小指側に曲がるのです。その結果、親指のつけ根の部分が外側に飛び出るような形になるのです。
つまり、親指の指先の問題ではなく、親指の根元に位置する骨の配列に関する問題なのです。
では、そもそも、何故、親指の付け根の骨(第1中足骨)が外側に曲がってしまうのでしょうか?実は、 踵周りの骨格が崩れてしまうことや前足部分の関節の噛み合わせの度合いによって、足の骨配列が崩れてしまった状態(オーバープロネーション、過剰回内)にとなっていることにあるのです。このように足の骨の配列が崩れると上図のように、つま先側の骨格を必要以上に広げ、それに伴い親指のつけ根の骨も大きく広がるように動いてしまうのです。
言い換えると、外反母趾は、 踵の骨格の崩れや前足部の関節の噛み合わせの度合いが原因となって、足がオーバープロネーション(過剰回内)と呼ばれる不安定な状況となることにより、親指の足の骨など連結している骨が必要以上に動いてしまうことにより、先端部分の親指まで変形しているという症状なのです。
4.外反母趾の足に共通する特徴
外反母趾の症状があらわれている足には共通する特徴があります。
外反母趾を発症している場合、踵周りの骨格が崩れ、前足部の関節の噛み合わせが弱い状態であえることが多いのが現状です。よって、ほとんどの場合が、いわゆる土踏まずが適切なタイミングで形成されない、もしくはされにくい足である偏平足(へんぺいそく)、足の指が広がった状態の足である開帳足(かいちょうそく)という状態になっています。
偏平足(へんぺいそく)
体重がかかっているときに、足の土踏まずが床についてしまっている状態の足
開張足(かいちょうそく)
体重がかかるとつまさき全体が異常に広がってしまう足。
5.外反母趾をめぐる様々な情報とその是非
外反母趾については、お悩みの方も多いため、その原因についていろいろな情報がネット上にもあふれています。よく耳にする話としては、ハイヒールやパンプス、つま先の細い靴を履き続けたせいで、親指が変形してしまうというものです。
しかし、ハイヒールやパンプスを履いていても、外反母趾の症状が出る人もいれば、そのような症状がでない人もいます。もちろん個人差もあると思われますが、靴の形状が、外反母趾の根本的な原因なのでしょうか?
ここでは、外反母趾に関するいろいろな疑問を紹介するし、その是非についてお答えします。
裸足の生活でも外反母趾になる?靴が原因ではない?
実は靴を履かないで生活をしている人々の中にも外反母趾で悩む人がいるということがわかっています。つまり、靴の問題は、直接の原因ではないのです。ただし、間接的な要因とはいえ、外反母趾の人がハイヒールを長時間履き続けると、症状は悪化する可能性は高まります。この後ご紹介する根本的な原因が引き起こす状況を、ハイヒールなどの靴が悪化させる可能性があるためです。
したがって、靴の使用環境の問題も、外反母趾を改善するための大切なテーマといえるでしょう。
外反母趾を悪化させる靴の使用状況は?
外反母趾の根本的な原因は、かかと周りの骨格が崩れやすいなどの足骨格の構造上の問題とご説明をしてきました。
ただし、2次的な要因とはいえ、靴の環境しだいで外反母趾が悪化する場合もあります。ここでは、外反母趾になりやすい靴の使用状況は、これに限りませんが、以下が代表的なものとなります。
つま先がせまい靴を長時間にわたって履く
ハイヒールやパンプスなどのつま先を圧迫するようなデザインの靴を長時間履くとさらに指が曲がってしまったり、痛みがひどくなる可能性があります。
それでもハイヒールを履きたい、という方も沢山いらっしゃると思います。そんな方は、「それでもハイヒールをは履きたい!」も併せてご一読下さい。
高いヒールを長時間にわたって履く
つま先側に体重がかかりやすく、症状を悪化させる一因となる可能性があります。
外反母趾は女性だけがなるの?
外反母趾といえば、先のハイヒールなどの女性の方が履かれることが多いハイヒールなどの靴と結び付けて連想されることが多いせいか、女性特有の症状というイメージを持たれている方がいらっしゃるようです。しかしながら、多くの男性も外反母趾の悩みをもっています。
外反母趾は遺伝するの?
外反母趾そのものが遺伝するかは定かではありません。他方、上述した外反母趾の根本的な原因のひとつである足の骨配列の問題は、親からの遺伝の要素が現れやすい部位だといわれています。事実、子どもの頃から外反母趾の症状が発症している方には、ご両親のどちらかに同じく外反母趾が発症しているというケースが少なくありません。
6.NWPL社のファンクショナルインソールは外反母趾にもアドレスできるのか?
ここまでご説明してきたとおり、外反母趾の原因は、他の足の痛みや不具合と同様に、足の骨配列の乱れによって生じることがお分かりいただけましたでしょうか。既述の通り、他の症状と同様にいろいろな原因が想定されるのはもちろんですが、足の骨配列の乱れが主たる要因となっていることが多いのは事実です。
Northwest Podiatric Laboratory(NWPL)社のファンクショナルインソールおよびファンクショナルオーソティックス®はまさにその問題に対応するために生まれてきたといっても過言ではありません。
ファンクショナル、というのは「機能的な」という意味合いですが、より詳細には、「足の動き・機能を最適化する」という意味なのです。すなわち、お一人おひとりずつ違う足の骨配列の最適なポイントの実現をし、その上で足の動きを最適なものに近づけていくことをサポートするのです。
この意味合いからもお分かりいただける通り、NWPL社のファンクショナルインソールおよびファンクショナルオーソティックス®は、外反母趾にお悩みの方に適切なサポートを提供しうる製品なのです。
足の構造は極めて複雑ですし、足の痛みや不具合については複数の要因が絡んでいることが大半です。外反母趾の痛みなどでお悩みの方は、是非、NWPL社のファンクショナルインソールおよびファンクショナルオーソティックス®のことを熟知した専門家・専門スタッフにご相談ください。NWPL社のファンクショナルインソールおよびファンクショナルオーソティックス®の効果も試し履きでご体験いただくことができます。
NWPL社のファンクショナルインソールおよびファンクショナルオーソティックス®で痛みのない生活を手に入れてみませんか?
NWPL社のファンクショナルオーソティックス®やファンクショナルインソールが目指すところは、過剰回内(オーバープロネーション)などのように足のアライメントが崩れている状態を是正することにより、足部に生じる痛みや不具合のバイオメカニクスの観点からの誘因となる動きを制御することにあります。
他方、足部に生じる痛みや不具合は様々な要因が絡み合って生じています。例を挙げると、靴、地面の状況、運動量、体重、運動に関する技術、体外から体にかかる力、筋力のバランス、柔軟性の欠如などです。結果として、これらを原因として連鎖的に生じる足部以外の他の身体の部位の痛みや不具合も同様に複合的な要因が複雑に絡み合って生じることとなります。
よって、NWPL社のファンクショナルオーソティックス®やファンクショナルインソールがその効果を発揮するためには、それぞれの不具合や痛み、もしくはパフォーマンスの向上を阻害している要因の発生原因を正しく把握することが最も重要なのです。
「痛みのない生活」、「健康な生活」、「美しく生きる」、そして、「運動を楽しむ」を実現されたい方は、是非NWPL社認定の足の専門家にご相談ください。皆様のお話をお伺いして一人ひとりの状況にあった最適なご提案を致します。
ファンクショナルインソールって世の中に沢山あるインソールと何が違うの?という疑問にお答えする動画はこちら!