ヤマケンさんと施術家・山岸さんとの対談

プロトレイルのヤマケンさんこと山本健一さん。先日事前告知を致しましたが、チームヤマケンにおいて足元からのサポートを担当する一人である施術家・山岸茂則さんとの対談記事はまもなくアップ予定です。ヤマケンさんのこれまでとこれからの挑戦についてじっくりお話をお伺いしていますので、お楽しみに！

ヤマケンさんの挑戦：足元を整えて、運動を変える

さて、去る6月28日に、改めてヤマケンさんにお会いしてきました。

目的は、ヤマケンさんの足の動きを適正化する、具体的には、古傷を抱えた右ひざを適切に動かすことができるように、「足元を整え」、「運動を変えていく」というテーマに取り組むチームヤマケンの動きの取材です。先日のヤマケンさん・山岸さん対談を契機に、方向性の見直しも含めて改めて動き始めた、というプロジェクトのキックオフでした。

プロへの転身とともに決めた抜本的な右足の運動の適正化に向けた挑戦

詳細は対談記事に譲りますが、プロトレイルランナーへの転身を決められたときから始まっていた、右ひざの動きの抜本的な改善、ひいてはランニングフォームおよび運動の改善への長い道のり。

試行錯誤を繰り返しながら、たどり着いた課題は、右足と左足の筋肉の付き方のアンバランス。右ひざの故障を背景として、左足の働きを最大化させることで動きのバランスをとってきた結果、左のふとももと比較して、右の太ももの筋量が少ない状態が常態化。運動面においては、運動時において右ひざを適切に曲げることが困難になっていました。この問題を解決し、もう一段ギアを上げていくための試みを追いました。先般のキックオフは、その取り組みにのなかで大きな一歩となった一日でした。

舞台は木島平

まずは「足元を整える」から。

従前からヤマケンさんの足元を支えてきたノースウェスト・ポディアトリック・ラボラトリー社(NWPL社)のファンクショナルオーソティクス(足の動きを最適化するための医療用足底挿板)であるNorthwest Superglass^®。

そのNorthwest Superglass^®について、左右それぞれ硬さの異なるものを用いて、まず足元を整えて体のバランスを整えること、特にバランス感覚をつかさどる左右の三半規管のバランスを整えることからスタート。

課題を抱える右足により強い床反力からの刺激を与えるために右足には最も硬いNorthwest Superglass^®を、左足には柔らかい(といっても、一般的にイメージされるインソールの硬さとは比較にならないほど硬いですが、、、) Northwest Superglass^®を入れて軽く運動を行った後に、山岸さんによる施術も行い、準備完了！

日頃から「知識や数字による理解は治療やトレーニングの効率を上げるためにはとても大事なこと」とおっしゃられるヤマケンさん。そのヤマケンさんの強いご要望もあり、筋電図を用いて膝の適正な動きを支える内側広筋における神経の働きを確認しながらの運動改善のためのトレーニングに移行。

ここからは、山岸さんから木島平でトップアスリートも含めた多様な方々の運動の改善をサポートされている水口慶高さんにバトンタッチ。

水口さんの軽妙なトークと軽やかな身のこなしに沿って、ヤマケンさんは同じ動きを丁寧に何度も何度も繰り返し行い、過去の経験によって染みついている右足の動きを最適化するために、カラダに動きを覚えこませていました。

もちろんトレーニングなので厳しさもあるのですが、水口さんの独特表現などにより、とにかく笑いが絶えない現場でした。そして、3時間ほど経過したときには、右足の内側広筋について波形や密度など計測データが如実に改善し、左足の計測データとの差異が縮小していることが確認されました。また、右ひざを含むカラダ全体の動きもスムーズに。

本日の最終チェックとしておこなった平地でのランニングでは、ヤマケンさんご自身も驚かれるぐらいスムーズに右足が動き、「久しぶりの感覚だった」とおっしゃられるほど気持ちよく走っておられました。

まだまだ先の長い挑戦が続くヤマケンさんの、そしてチームヤマケンの旅。その旅を足元からサポートする機会をいただけることに、大きな喜びを感じた一日でした。

今回の記事でご紹介したNorthwest Superglass®