カラダの痛み・コリ・不具合・スポーツパフォーマンスに伸び悩む9割以上の人が足元の見直しで解決
- 延べ9万人の痛みや不調を改善に導いた山岸茂則氏
- バイニーアプローチは筋肉の動きをよくするスイッチを入れる治療法
- 体の痛みや不具合、スポーツのパフォーマンスの伸び悩みの原因の9割は足元にあり
- 症例/股関節痛 永井健伍くん「ドリブルの姿勢が変わったとたんに回りがよく見えるようになった」
1. 延べ9万人の痛みや不調を改善に導いた山岸茂則氏
どこへ行っても足腰の痛みがなかなかよくならない、うまく歩けない、腕が上がらない、よく眠れない、歯ぎしりがひどい、スポーツのパフォーマンスの伸びがあと一歩足りない……。そんな人たちが駆け込む施術院がある。それが長野市にある『SONA高田』だ。噂が噂を呼び、体の悩みをかかえる人たちが助けを求めてここを訪れる。そんな人たちの悩みにじっと耳を傾け、穏やかに質問を重ねながら治療する山岸茂則氏。いったい彼はいかにして、多くの人に”すがられる”施術家になったのか。
山岸氏「中学生のとき、すでに理学療法士になりたいと思っていたんです。母が理学療法士の助手をしていて、その職場で母の仕事を終わるのを待っていた子ども時代、私にとってそこは遊び場でもありました。
患者さんが、体がよくなったことを嬉しそうに母に話しに来る姿を見て、子ども心に、”人に喜ばれる仕事っていいな”と思い、そこからは一本道。東京の専門学校を卒業し、地元長野県の飯山赤十字病院リハビリテーション科で22年勤務しました。
ところが経験を重ねるうちに、患者さんのリクエストに応えきれていない、自分も満足できないと悩む時間が増えていったので、少しずつ方向転換をし始めました。一般的にいいといわれる治療法も大切だけれど、もしかしたら違う見方もあるんじゃないかと。それで行きついたのがバイニーアプローチという独自の治療法です」
2. バイニーアプローチは筋肉の動きをよくするスイッチを入れる治療法
“バイニーアプローチ”、聞いたこともない、なんだか難しそう……と思う人もいるだろう。これは山岸氏と舟波真一氏によって確立したオリジナルの治療法で、生体力学の「バイオメカニクス」と脳科学の「ニューロサイエンス」を掛け合わせた造語。……ますます難しいような気がするが、わかりやすく山岸氏に説明してもらおう。
山岸氏「簡単にいうと、体にいい刺激を入れることで、無駄な緊張をとりながら筋肉の働きをよくするための治療で、穏やかに体を包み込んでゆらゆらする施術方法です。硬くなった筋肉を指で押してほぐしたり、ストレッチをしたり、関節を鳴らしたりという施術とは全く違うアプローチです」
「えっ?ゆらゆら揺らすだけなのに、体の調子がよくなるの?」と思った人、いますよね。どこでもいいから体をゆらゆらするという単純なものではなく、実はこの”ゆらゆら”にはとても深い意味があるだ。
山岸氏「体を左右に同じリズムで何百回とゆらゆらすることで、膜組織というものを柔らかくします。膜組織とは、骨や筋肉、内臓がバラバラにならないように全身を覆っている膜のことで、1枚のボディスーツを着ているようなイメージです。膜組織はどこか一か所が硬くなると、そこに引っ張られてしまい、他の箇所の膜組織も引っ張られたりねじれたりします。それを柔らかくするために体をゆらゆらすることで、2つの変化が起こります。
ひとつは、筋肉の動きがよくなること、ふたつ目は、緩んでいる靭帯や関節が締まることです。関節や靭帯が締まると、関節の可動域が上がってスムーズに動けるようになったり、動きに安定感が出たりということが起こります。この2つの変化が出ると、自律神経のバランスも整うことも私たちの経験から確認できています。
筋肉の動きがよくなり、関節や靭帯が締まると、動きが変わり、姿勢が変わり、痛みが減ったり、スムーズに動けてスポーツのパフォーマンスが上がったりすることにもつながります。反対に、膜組織が硬いと、神経や血管を圧迫してしまい、神経からの指令が筋肉に届かずスムーズに動けないとか、血流障害を起こします。というわけで、施術でまず行うのは、硬くなっている膜組織をゆるめるために、体を頭、腰、足などをゆらゆらして刺激を入れます。ゆらゆらする場所は必ずしも症状で出ている場所だけとは限りません。股関節が痛くても、胸のまわりをほぐすことだってあります」
治療やリハビリというと、例えば肩こりなら肩をもみほぐす、歩くときに左脚の力がうまく入らず、アンバランスになるようなら、左脚を鍛える。症状がある場所をほぐす、弱い場所を集中的にトレーニングするという方法を想像しがちだが、どうやら少し違うらしい……。
山岸氏「以前は弱い場所を意識的にトレーニングするという方法を中心に行っていました。しかし、患者さんへのトレーニングの負担は大きい。しかもトレーニング直後は効果が出ていても、それをトレーニング以降に持ち越すことができない、というのが私の悩みのひとつでもありました。そこで意識的なトレーニングではなく、無意識に動けるようになればいいのでは、という仮説を立てたのです。
私たちの体には400もの筋肉がありますが、それらすべてを意識して動かすことは無理ですよね。だから人間の体は無意識に動けるしくみができているんです。反対に、無意識に動けないところは、膜組織が硬いことで脳からの指令が届きづらくなっているところ。そこにいい刺激が入ることが神経へのスイッチとなり、筋肉がよく動くようになる、ということが様々な実験を繰り返すなかで実証できたのです。
ここでいう”いい刺激”とは、不調の引き金になっている硬い膜組織に与えるゆらゆらすることなんです」
つまり、体にいい刺激になる”ゆらゆら”は、オートマチックに、無意識に筋肉の動きがよくなるきわめて重要なスイッチとなる。これが「バイニーアプローチ」の根底にある考え方なのだ。
3. 体の痛みや不具合、スポーツのパフォーマンスの伸び悩みの9割は足の問題が潜んでいる
山岸氏のバイニーアプローチによれば、膜組織を柔らかくすることで、筋肉がよく働くこと、関節や靭帯が締まってくることという2つの変化が期待できる。しかし実は足の関節や靭帯が締まらない人が患者さんの約9割にも上り、そこが締まらない限りは症状の改善は難しいと言う。
山岸氏「足の関節や靭帯が緩んでいるというのは、例えば右足が内側に倒れ込み、土踏まずがつぶれてしまっている状態のこと。するとどうなるのか、脳から背骨を経由して足まで続く神経や、動脈や静脈といった血管を、土踏まずで踏みつぶしてしまいます。すると右半身の神経は引っ張られて、右の股関節が痛い、右肩が上がらない、右の首が動きにくいといったことがおこります。
どんなに膜組織を緩めても、足にも原因があれば筋肉はいい動きにはならないです。そこで、施術と医療用足底挿板のファンクショナルオーソティックス®である『Northwest Superglass®』を私のところでは改善策のひとつとして使っています。『Northwest Superglass®』単体でというよりは、多くの場合、施術と併用することで、効果が効率的に現れるための前提条件を整えるためのツールとして、初期段階にご提案しています。
医療用足底挿板とは、処方されたカスタムメイド・インソールのことです。では、なぜ医療用足底挿板なのか、それは、足の骨の位置を正すことで、靭帯や関節が締まり圧迫された神経や血管をほどくことができることと、足裏からいい刺激を入れることができるからです。
足裏は常に床から刺激を受けているので、それを利用していい刺激を入れ続け、靭帯や関節を締めて筋肉の動きをよくすることが可能になるからです」
では筋肉の働きがよくなると、具体的にはどのような症状の人にとって有効だったのだろうか。
山岸氏「驚くほど幅広い症例に有効でした。例えば不眠や歯ぎしり、生理痛、腰痛、ひざ痛、便秘、冷え、むくみなどありとあらゆる症状に有効でした。ですから私のところに来てくださる方は赤ちゃんから90歳までと幅広いです。」
この後、実際に股関節痛で来てくれた小学6年生の永井君がどのような経過をたどって、今や所属するサッカーチームには欠かせないミッドフィルダーになったのか、紹介しよう。
4. 「ドリブルの姿勢が変わったとたんに回りがよく見えるようになった」ー 永井健伍くん
健伍くん「小学3年生の頃、左脚のキックが弱くて集中的に練習をしたんです。そうしたら翌日、ズボンをはいたときに、”痛い”という感覚が左脚にあり、初めて違和感を覚えました。それが山岸先生に診てもらったきっかけです」
健伍くんのお父さん「健伍が受けた治療は、股関節ではなく、まずは胸周り、そして足でした。胸周りは膜組織が硬いため神経を圧迫し、いびきをかく、左脚がいい動きをできる信号が送れず力が出なくて左脚が弱く、痛みが出ると説明されて妙に納得しました。
つまり、体はつながっていて股関節が痛いからと言って原因がそこにあるとは限らない。健伍の場合は出産のときの影響で、首のあたりにねじれがあって、それを柔らかくして神経の圧迫を取り除いたことで、いびきはすぐに治り、関節痛も徐々に回復。
もう一つ、左足が不安定だったことも関係しているようです。ですから治療だけでは、すべては改善しないと判断してNorthwest Superglass®を使用することにしました。そのおかげで、左脚の股関節もよくなり、左右の脚に均等に力が入るようになって、パフォーマンスが上がったように思います」
健伍くん「はじめは1週間、通学用の靴に入れ、その後はスパイク、トレーニング用のシューズ、今では上履きにも入れています。痛みは治療のときにすぐになくなり、インソールを入れた瞬間に左脚に力が入るのがわかりました。
そして一番変化を感じたのはドリブルのときの姿勢。お腹にも力が入るようになり、姿勢がよくなったので、チームメイトの動きがよく見えるようになって。そのときはフォワードをしていたのですが、その後、自分がずっとやりたかったミッドフィルダーができるようになったのも姿勢がよくなったおかげです」
お話を伺いした方
山岸茂則(やまぎししげのり)さん
専門理学療法士(運動器系)。『SONA高田』院長。専門学校卒業後、飯山赤十字病院リハビリテーション科に22年勤務。舟波真一氏とともに「バイニーアプローチ」という独自の治療法を開発し、独立し現在に至る。施術だけでなく、講演会、講習会なども行う。著書は『痛みはうつぶせで治しなさい: 腰痛、ひざ痛、肩こりのない長持ちするからだをつくるには』(小学館)ほか
施術活動でご利用頂いている医療用足底挿板 (ファンクショナルオーソティックス®)
Northwest Superglass®
(ノースウェスト スーパーグラス)
主な特徴
- Northwest Podiatric Laboratory社(以下、NWPL社)の最高峰フラッグシップモデルの医療用足底挿板(ファンクショナルオーソティクス®)です。
- 「機能的な」という意味のファンクショナルの名の通り、ひとりひとりの足の骨配列や形状を考慮して、足の適切な動きをサポートすることを目的としています。
【施設DATA】
BiNIアプローチは、ほかにもここで受けられます!
(兵庫県) リハビリサービス&整体 Physical Harmonie 芦屋
(リハビリサービス アンド セイタイ フィジカル アルモニー アシヤ)
HP: https://physical-harmonie.net/
TEL: 0797-61-7003
次のトピックスは
「不眠、かみしめ、歯ぎしりのない上質な日常は足元を整えれば手に入る!」
乞うご期待!