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膝痛とせきの根本的な原因がまさか足元にもあるなんて

  1. 膝痛の原因は膝だけにあるとは限らない
  2. スポーツを続けるためのケアの一つとして医療用足底挿板、『Northwest Superglass®』を選ぶ
  3. 膝の靭帯の緩みと足元の不安定さから全身のバランスが崩れて呼吸にも影響
  4. スカイランニングもSUKIMOでもぎりぎりまで追い込めるようになりスタミナがついた気がします」——井上 海埜哩(みのり)さん(48歳)

1. 膝痛の原因は膝だけにあるとは限らない

立ったり座ったりするのも痛い、立ちっぱなしも歩くのも痛い、日常生活のありとあらゆる動作に支障をきたす膝痛。しかも質(たち)の悪いことに、一度よくなっても、ふとした拍子に痛みが再発するのが膝の痛みだ。

 

山岸氏「膝痛で長年つらい思いをされている方が本当に多くいます。半月板損傷、膝に水がたまる、変形するなど症状はさまざまですが、日常生活に大きな支障をもたらしてしまいます。膝痛は完治が難しいという性質があるため、一度経験した人は、整形外科、接骨院などの迷い子になる人が少なくない。とにかく治療に時間と労力とお金を多く費やしている方が多いような気がしますし、実際、そのような患者様が多くご来院します」

膝痛の方はどうしても膝だけにその原因と治療を求めがち。しかし実際には膝だけが問題ではないことも多いのだそう。

山を駆け上がるスカイランニングという競技で、木の根っこに躓いて転んだ際に右膝を痛め、その後も思うように回復しなかった井上 海埜哩さんも、膝痛に悩める一人だ。去年の夏頃に膝を痛め、1か月経っても正座をすると痛みが出るので、これはおかしいと思って整形外科を受診し、診断結果は、変形性関節症と内側半月板損傷。関節の近くから関節の中に針を刺して関節液を抜く関節穿刺(せんし)をし、ヒアルロン酸を3回打ったけれど、なかなか思うように回復しなかったそう。そこで知人の紹介でたどり着いたのが『どこへ行っても足腰の痛みがなかなかよくならない、うまく歩けない、腕が上がらない、よく眠れない、歯ぎしりがひどい、スポーツのパフォーマンスの伸びがあと一歩足りない……。』そんな人たちが駆け込む施術院がある。それが長野市にある『SONA高田』だ。噂が噂を呼び、体の悩みをかかえる人たちが助けを求めてここを訪れる。そんな人たちの悩みにじっと耳を傾け、穏やかに質問を重ねながら治療する山岸茂則氏。いったい彼はいかにして、多くの人に”すがられる”施術家になったのか。

山岸氏「さっそく見てみると右膝の内側靭帯が緩んでいました。ここへのアプローチがなかったので、回復しづらかったのだと思いました。また過去のケガのことを聞いてみると、気になったのが右足のケガが多いこと。子どもの頃からの捻挫ぐせ、踵骨疲労骨折、シンスプリント。どれも右足ばかりで、右の足元が不安定で、不意な外力などに反応しづらいのです。膝の靭帯損傷に加えて土台である足元が不安定であるがために、それも膝にも影響を及ぼして痛みを作り、なかなか治らないといった悪い循環が起きていました。こういうときにもバイニーアプローチは有効なんです」

バイニ―アプローチ……もう一度復習しよう。体をゆらゆらと揺らし、同じリズムの刺激を入れることで、靭帯を締め、筋肉などを覆う膜組織の過度な緊張を取り除いて筋肉がよく働くようになるという施術法。井上さんの場合はこうしたリズム運動によって足元と右膝の靭帯を締めることができ、痛みの軽減につながったのだ。

2. スポーツを続けるためのケアの一つとして医療用足底挿板、『Northwest Superglass®』を選ぶ

足元の不安定さもまた膝の痛みを生み、それが上半身にも影響を及ぼしている。とくに前足部といって足首より前の部分がぐらぐらしているのが井上さんの足の特徴

 

スカイラニングだけでなく、山岳スキーのSKIMO(スキモ)など、ハードなスポーツをこよなく愛する井上海埜哩さん。ハードがゆえに、ケガも尽きない。

山岸氏「初めて拝見したときに、膝の靭帯が緩んでいることも、右の足元が不安定だということもすぐに分かりました。そこで、足元の不安定性の解消および膝の靭帯を締めるために医療用の足底挿板である『Northwest Superglass®』の提案をしたのです」

井上さん「膝は手術しないといけないかも……と思っていたので、それが解決するのならいいと思い、すぐに作ってもらいました。また、機能的なインソールというだけでなく、❝医療用❞の足底挿板だということと、足の動きを最適化することができるという説明を山岸先生から受けたのも『Northwest Superglass®』を使う決め手となりました。これからまだまだスポーツを続けたいので、少し高額だな……も感じましたが、ケアとしての投資だと思ったのです」

3. 膝の靭帯の緩みと足元の不安定さから全身のバランスが崩れて呼吸にも影響

足元が不安定なため、心臓と肺の位置がずれてしまって酸素を十分に取り込めみにくく、せきが出やすいと説明を受ける井上海埜哩さん

 

山岸氏「膝の痛みを生むもう一つの原因として、足元の不安定さも実は気になっていました。足元が不安定のため足の左右差が生じてしまい、片方の足が沈み込むことで脛が内側にねじれ、膝が内側に入ってしまうことも結果的には膝痛を助長していました。さらに足元の不安定さは、痛みをうむ以外にも全身にも大きな影響を与えているのではないかと考えました。具体的には、呼吸が浅く、疲労度が強いのでは、ということです。事実、足元の不安定さが体幹にも影響し、腹圧の低下等も影響して、アンバランスになり心臓が下がり、肺が上がっていたのです。これでは酸素をうまく肺に取り込めず、エネルギーを作り出せないという状態になっていました」

井上さん「スカイランニングやSKIMOで追い込んだりすると、ぜーぜーしてしまってせきができることがよくありました。ところが膝の痛みがなくなったあたりから、せきや息苦しさが減って呼吸がラクになったのです。以前に、走ると息が上がって苦しかったペースも、段々走れるようになりました。そう気づいたのは『Northwest Superglass®』を使い始めて3か月くらいたってからだったと思います」

山岸氏「これは施術と『Northwest Superglass®』によって、足元の不安定さの解消および膝の靭帯が締まったことで膝のぐらつきがなくなって体幹も安定し、心臓と肺の動きがよくなったサインでしょう。呼吸がラクにできるようになり、しっかり酸素を取り込めるようになったからです」

井上さん「まさか膝がよくなるのと、呼吸が深くなりせきが出にくくなるのが同じことが原因だなんて、信じられませんでした! 子どもの頃からスポーツをしてきたので、右足のケガが多いなというところまでは自覚はありました。これがまさか上半身まで影響を及ぼしていたとは! 呼吸が浅いことや、せきが出るのは、痛みを伴わないし、スポーツをすれば当たり前のことだと思っていました。しかし実際にこういった症状が改善すると、とても快適。痛みや不調の部位は離れていても、体はちゃんとつながっているんだな……と実感しました」

4.「スカイランニングでもSKIMOぎりぎりまで追い込めるようになりスタミナがついた気がします」—井上 海埜哩さん(48歳)

File3:膝痛、せき 井上 海埜哩さん

 

井上さん「『Northwest Superglass®』を使い始めて1か月は、シューズに入れて5㎞程度のウォーキングと、1日5~6時間の立ち仕事と、できるだけ長時間使うようにしました。人によっては徐々に使用時間を伸ばすようですが、私は使ってすぐに歩くと体が運ばれるようにスムーズに歩けてフィット感が高く、違和感もなかったので最初から長時間使うことができました。すると、1か月もしないうちに膝の痛みが軽減、3か月くらいで呼吸がラクになり、走って追い込んでもぜーぜーすることが減りました。今は80㎞走っても膝が痛むことはないし、痛くなったらいやだな、という恐怖心もありません。月に一度程度の施術によるメンテナンスと『Northwest Superglass®』で体の調子が上がっていくのが手に取るようにわかります。スカイランニングもSKIMOもっと追い込める!と思えるようになり、これからのレースが待ち遠しいです」

山岸氏「もともと右膝の靭帯が緩んでいたのに加えて、左右の足がアンバランスだったので、右足の靭帯を締めて足元のバランスを整えることが最優先でした。そこでスカイランニングもSKIMOもトレーニングを欠かさない井上さんには、宿題を出してもこなすだろう、と思い3つ出しました。ひとつは座って骨盤のあたりから体をゆらゆら、2つ目はうつ伏せになって膝を曲げてトントン、3つ目は不整地をできるだけ歩く。こうした一定のリズムによる刺激は、何百回と体に入れることで、膜組織を緩めて体のバランスを整える、緩んだ靭帯が締まるという実験結果が出ています。これを着実に行ったことも、井上さんの膝痛の回復に大きな手助けをしたことはいうまでもありません」

山岸氏から出された宿題は、体の力を抜いて左右にゆらゆら揺れること。硬くなった筋膜が緩むので、心臓と肺の滑りがよくなって肺に酸素を取り込みやすくなる

 

2つ目の宿題はうつ伏せで膝をばたばた。緩んでしまった膝の靭帯を締めるのにも有効なエクササイズ

 

足裏のセンサーを強化させるのが目的で不整地を歩くことが三つ目の宿題。
安定した着地になり、足首や膝のぐらつきが減り、痛みや疲労を軽減につながる

 

山岸先生エース記事pt.1フッター画像

お話を伺った方

 

山岸茂則さん

専門理学療法士(運動器系)。『SONA高田』院長。専門学校卒業後、飯山赤十字病院リハビリテーション科に22年勤務。舟波真一氏とともに「バイニーアプローチ」という独自の治療法を開発し、独立し現在に至る。施術だけでなく、講演会、講習会なども行う。著書は『痛みはうつぶせで治しなさい: 腰痛、ひざ痛、肩こりのない長持ちするからだをつくるには』(小学館)ほか


施術活動でご利用頂いている医療用足底挿板 (ファンクショナルオーソティックス®)

 

Northwest Superglass footer

Northwest Superglass®

(ノースウェスト スーパーグラス)

主な特徴

  • Northwest Podiatric Laboratory社(以下、NWPL社)の最高峰フラッグシップモデルの医療用足底挿板(ファンクショナルオーソティクス®)です。
  • 「機能的な」という意味のファンクショナルの名の通り、ひとりひとりの足の骨配列や形状を考慮して、足の適切な動きをサポートすることを目的としています。